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University of California, Berkeley (Prof. Richmond Sarpong)

2023年4月1日~6月30日  DC3 野田 健太

私は、カリフォルニア大学バークレー校(UCB)のRichmond Sarpong教授の研究室に3ヶ月間留学する機会をいただきました。UCBは1868年に設立され、カリフォルニア大学システムの中で最も古い歴史を持つ大学です。Sarpong先生が主催する研究室は、独創的な方法論を基盤とした天然物の化学合成研究を展開しており、今回私は、セスキテルペン類に属する天然物の合成研究に携わりました。今回の留学は、東北大学マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラムの活動の一環として実施し、移動費・滞在費の一部を東北開発記念財団よりご支援いただきました。

留学に至るまで
私が博士後期課程に進学した理由の一つに海外の研究室で研究を行ってみたかったという理由がありました。可能であれば、世界最先端の研究を行っている研究室が数多くあるアメリカに行ってみたいという漠然とした希望もあり、留学先を植田准教授に相談したところ、Richmond Sarpong教授にアポイントをとっていただけました(2022年11月頃)。その後、zoomでの面談を経て、翌年の4月から留学できることが決まりました。
滞在先を探している際に、craigslistというウェブサイトを使いましたが、詐欺に遭いかけ、危うく4100ドル(日本円で約60万円)を失いかけました。後から思い返せば、契約書の日付が適当であったり、やり取りのメールが変な時間に来たりと不審な点が多かったのですが、留学開始が迫る中、滞在先が決まらず焦っていたこともあり、詐欺をすぐに見抜くことができませんでした。今後留学に行かれる方は詐欺の可能性に注意してください。この経験から日本の安全がトップレベルであることを、身をもって学びました。幸先の悪いスタートとなりましたが、ある程度の警戒心を持って留学に臨むことができました。

留学先の研究室での様子
Sarpong研では朝9時頃から実験を開始し、21〜22時頃に帰宅する生活をしていました。銃社会のアメリカでは、強盗事件が頻繁に発生しており、日没後は大学の循環バスを利用して滞在先まで帰宅していました。バスは30分間隔ほどで運行されていましたが、いくら待っても来ないこともあり、走って帰らざるを得ないこともしばしばでした。昼食は、Sarpong研の人と外食に出たり、ゼミ部屋でパスタを茹でて食べたりしました。ただ、円安と物価高で、外食は軒並み高く、一風堂のラーメンは一杯3000円でした。
Sarpong研究室では、抗マラリア活性のある天然物である、9-isocyano pupukeananeの合成研究に取り組みました。共同研究者のJackと日々ディスカッションを行いながら、研究を進めました。留学の前半は、安全講習やNMR講習などを受けつつ、先端の検討に向けた量上げを行い、後半で形式合成に向けた先端の検討を進めました。2週間に1度行われる4〜5人のサブグループミーティングでは、教授室のホワイトボードにスキームを書きながら、口頭で説明し、ディスカッションを行うというものでした。構造式を書きながら英語で同時に説明するというのは当初は大変でしたが、少しずつ慣れていくことができました。また、留学期間中、頻繁にSarpong先生が実験台に現れ、「調子はどうだい?」と、何気ない日常会話から、研究に関することまで、気さくにコミュニケーションをとっていただきました。Sarpong先生の何気ない提案により、プロジェクトが大きく進むことも経験できました。

観光
Craigslistでの部屋探しに失敗したため、Airbnbという民宿サイトで見つけたシェアルームに住んでいました。1ユニットに4人からなる部屋には、自分と同じようにUCBに短期留学している学生や仕事の出張で訪れた社会人など、非常に多くの人と交流の機会がありました。せっかくの日曜日はアメリカでしかできないことをしようと思い、アクティブなルームメイトに便乗し、サンフランシスコ周辺の観光やハイキング、ピザパーティーなどをして楽しみました。多様な国籍の人が集まり、それぞれの国の制度や問題点、国際問題など、各個人がしっかりと意見を持っており、しばしば他人を気にしてしまいがちな日本との国民性の違いを感じました。また、Maimone研に、千葉大学の同期が留学に来ており、一緒にメジャーリーグを楽しむこともできました。

留学を通じて感じたアメリカと日本の違い
アメリカは、留学生やポスドク含め、世界中から人が集まっており、研究が進展していました。そして研究が発展し、業績が蓄積された結果、さらに世界中からより多くの人が集まるというサイクルが循環しているように感じました。そして、背景が異なる人々が集まるからこそ、「人は人、自分は自分」としながらも、お互いを尊重し合い助け合う姿勢を感じました。一方で日本は、朝9時から一斉に研究を開始するなど、連帯感があり、「集団への帰属意識」が強いと感じました。どちらのスタイルもまた、優れている点があると思いました。また、試薬の発注から届くまでのスピードは日本が圧倒的に優れており、共同研究者のJackが「1年半前に注文した試薬がやっと届いたよ」と苦笑いしていた時は衝撃を覚えました。改めて、日本の試薬の配達スピードに感謝です。

留学を通じて感じたこと
留学全体を通して、不慣れな英語圏での生活でしたが、多くの親切な方々との出会いにも恵まれ、充実した3ヶ月間を過ごすことができました。最低限のことはとりあえずなんとかなるという度胸がつくとともに、より高いレベルで英語が話せていたら、もっと多くを学ぶことができていたとも感じており、今後も英語の勉強は継続しようと感じました。

最後になりましたが、UCBへの留学は様々な方のご支援があって実現したものです。留学を快く受け入れてくださった、Richmond Sarpong教授に深く感謝いたします。また、日々気さくにコミュニケーションをとって頂き、3か月の留学を実りある素晴らしい時間にしてくれた、メンターであるJack Hayward Cooke氏を始めとした、Sarpong研究室のすべてのメンバーに感謝いたします。また、滞在費と渡航費の一部をご支援いただいた、東北開発記念財団に感謝申し上げます。そして、留学の機会を与えていただいた、東北大学マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラムの先生方、Sarpong研究室を紹介してくださり、留学を後押ししてくださった植田浩史准教授と徳山英利教授に厚く御礼申し上げます。

 

ドラフト
個人のスペースを使わせていただきました。真空ラインもあり、快適に実験することができました。

Richmondとの一枚
気さくにお話ししてくださいました。貴重な経験をさせていただき、改めて感謝申し上げます。

共同研究者のJack
とても紳士的であり優秀な方でした。歳も近く、日々刺激をもらいながら実験できました。

ソフトボール大会
ソフトボール大会を通じてSarpong研のメンバーとの距離も近づくことができたと思います。

ピクニック
キャンパスにある広場でピクニックを行いました。カリフォルニアの青い空のもと、気持ちの良い時間を過ごすことができました。

UCBの植物園
広大な植物園があり、大きなサボテンがありました。

観光
日曜日にルームメートとハイキングにいきました。日本にはあまりない景色が新鮮でした。

観光
ルームメートと日本料理を食べました。とても高価でしたが美味しかったです。

大谷観戦
土曜日に1日お休みをいただき1泊2日の日程で、飛行機に乗って大谷を観にアナハイムへ行きました。現地での歓声は鳥肌ものでした。 子

サンフランシスコジャイアンツ観戦
大学から地下鉄に乗って、サンフランシスコジャイアンツの本拠地であるオラクル・パークにもいきました。MLBを満喫しました。

ヨセミテ国立公園
現地のツアーに参加しました。雄大な自然に圧倒されました。

      

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Last Updated July 24, 2014