
土井 隆行
同窓生の皆様へ
皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。令和6年度より研究科長・学部長を拝命しました。最近の本学および薬学研究科・薬学部の状況についてお伝え致します。
本学では、2023年4月より新型コロナウイルス感染症に対応した行動指針がレベル0となり、通常の対面授業が再開されました。しかし、単に以前の形式に戻すだけでなく、これまでに培ったオンラインでの講義資料配布、課題提供、オンデマンド・オンライン講義の活用により、学生の皆さんに多様な形態で質の高い授業を提供できるようになりました。これにより、教育の柔軟性が一層高まり、学生一人ひとりの学びがより充実したものになっていると感じております。
また、これに伴い、海外との学術交流も再開し、過去3年間途絶えていた学生交流も徐々に復活しております。さらに、博士後期課程に進学する学生も増加傾向にあり、JSTの次世代研究者挑戦プログラム「東北大学高等大学院博士後期課程学生挑戦的研究支援プロジェクト」を通じて、博士後期課程の学生の挑戦的な研究を支援する体制が整いました。これにより、日本学術振興会特別研究員や本学の学際高等研究教育院生に加え、多くの学生が経済的支援を受けられるようになりました。加えて、国際共同大学院、リーディングプログラム、産学共創大学院など、多彩な学位プログラムが充実しており、薬学を主体とした融合研究教育にも力を注いでいます。研究成果等については、ホームページを通じて随時発信しておりますので、ぜひご覧ください。
本学は現在国際卓越研究大学の認定に向けて取り組んでおります。本研究科としてもより一層研究力を磨き、世界に向けて強く発信し、国内外で活躍する人材が輩出する場として邁進してゆきたいと考えています。また、長年の念願である研究科棟の建て替えにつきましても、現在大きく前進できるよう努力を重ねております。今後も皆様からのご支援がますます重要となりますので、何卒より一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
末筆ではございますが、同窓生の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
令和6年8月 東北大学大学院薬学研究科長・学部長 土井隆行