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震災復興支援事業

■震災復興支援金の使用用途のご報告 並びに修繕状況

 同窓生の皆様には、日頃より同窓会活動にご理解、ご支援を賜りありがとうございます。  同窓会の震災復興支援金の呼びかけに多数の同窓生の皆様から多額のご寄付をいただきましてありがとうございます。既にご連絡いたしておりますように(過日ホームページ上でもご報告させていただきましたように)、この全額を平成 23年11月12日、薬学研究科に寄附いたしました。震災復興支援金の用途は薬学研究科に一任しておりましたが、その使用用途について報告を受けましたのでご連絡いたします(薬学部震災寄付金使用状況報告)。ここに改めて同窓生の皆様の暖かいご支援に感謝申し上げます。
 御陰様で東日本大震災による薬学研究科の建物の修復も急ピッチで進んでおります。階段のひび割れ(写真1)や,大講義室前のロビーの天井(写真2)はきれいになりました。5月に入り、外壁、ならびに5階の天井等の修繕のため、A棟の周囲に足場が組まれました(写真3)。動物舎(プレハブ)の建設も進んでいます(写真4)。

■「震災復興支援金」を薬学研究科へ寄附させていただきました

 東北大学薬学同窓会は、これまで東北大学大学院薬学研究科の復興を支援するため、同窓生の皆様に震災復興支援金をお願いして参りました。震災復興支援金はおよそ250名の同窓生、3団体から寄せられ、10月末には7,020,820円となりました(ご寄付いただいた方のご芳名はこちらに掲載しております)。皆様方の暖かいご支援に深く感謝申し上げます。
 集まりました震災復興支援金は薬学研究科の主導で震災復興に活用していただくために、全額を薬学研究科に寄附いたしました。去る11月12日、坂本尚夫同窓会長から、目録が大島吉輝薬学研究科長に手渡されました(写真1)。この寄附に対し、大島吉輝薬学研究科長から同窓会に対する感謝状が坂本尚夫同窓会長に渡されました(写真2、3)。震災復興支援金の使用用途は薬学研究科内で議論されております。使用内容については改めてご報告いたします。

東北大学薬学同窓会 震災復興支援事業実行委員会・担当: 平澤典保

■震災後3ヶ月が経過して:各分野から同窓生へのメッセージ

■「東北大学薬学同窓会 震災復興支援事業実行委員会」について

薬学同窓会では、薬学研究科の震災復興を支援するため、「東北大学薬学同窓会 震災復興支援事業実行委員会」を立ち上げました。ご意見等ございましたら、事務局 平澤典保までご連絡ください。

事務局の連絡先
担当: 平澤典保
電話: 022-795-5915
電子メール: [click here]

■「薬学研究科被災状況の写真」

薬学研究科の被災状況を写真でお知らせいたします。

■「同窓生からのメッセージ」

今回の東日本大震災に関し、多くの同窓生の皆様から安否確認のメール、電話を頂き、ありがとうございました。薬学研究科の教職員、学生には幸いにも怪我人もなく、復旧に一致団結して取組んでおります。 安否確認や励ましのメッセージなどは、 ウェブ上のフォームから入力願いします。ウェブ上で公開可能な情報につきましては、順次ウェブページに掲載する予定です。

2005年学位取得、臨床分析化学研究室で職員として勤務させていただきました、春日紀恵と申します。現在はカロリンスカ研究所にて研究員をしております。このたびの地震について、謹んでお見舞い申し上げます。どなたも怪我などなかったことは何よりですが、薬学部、また東北大の復興に微力ながらお手伝いをさせていただきたいと思っております。

現時点ではまだ研究についての計画を立てる状況ではないと拝察しておりますが、単刀直入に申し上げて、どのような支援が必要でしょうか?(海外からではなく、広く援助という概念で)東北大薬学部の卒業生同士で連絡をとっていますので、該当者にお願いすることは可能だと思います。

実は、海外から被災研究者支援の計画が出ています。以下、アメリカのボストンからの日本人研究者(カロリンスカに来る前、ボストンでポスドクをしておりました)のメールを転載します。アイビーリーグであるブラウン大学にて、被災研究者の支援案が可決されました。

********** 転載ここより **********
今日副学長や学部長ともう少し方向性を話し合ってきました。とりあえずは被害状況の確認がまず第一ということになりました。具体的な例がないと上も動きにくいそうなので、助けが必要でこちらまで来たい東日本のラボ(学生/ポスドク)をご存知でしたら、詳細な情報をお願い致します。また、下記に昨日のメール内容をコピーさせていただきましたので、必要があれば被災ラボに部分転送していただければ助かります。

大学としては、今後もし渡米希望の学生や研究者が多いのならば、学長経由で他のアイビー校に声をかけることも考えているようです。外部ファンディングもその方が取りやすいし、研究の種類によってはブラウンでは手に負えないこともあるでしょう。ただ、うまく行くかは別の話で、情報が一人歩きするとマズいので当面は顔の見えるいざよい限定でポストさせていただくことにします。もちろん個人的にお知り合いに転送していただく分には構いません。ご協力感謝いたします!

矢島麻美子

政策概要(仮)地震により研究設備が損傷、しばらく復旧の見込みもないというようなラボについて、こちらにPI、ポスドク、学生のどなたか(或は複数)に来ていただいて、ブラウンの共用機器や実験スペース、器具、薬品をコラボベースで無料で使用していただこうという政策です。研究者の渡航費、滞在費もこちらでも持つ予定です。ホストデパートメントは、今のところMCB(molecular biology, cell biology, biochemistry)デパートメントで、一通りの物(imaginng facility-confocal, TEM, SEMなど, Genomics facility-Illumina sequencer & super computer, Proteomics facility- Massspec&専門のアナリストなど、他にも動物のトランジェニックライン各種など) は揃っていると思います。

政策詳細(仮)短期滞在(3ヶ月以内?):長期的に不可能になりそうな実験でこちらでできそうなもの(たとえば、deep sequencerやNMR、MS/MSを使った実験)を、ラボ代表の方が1、2人こちらに来て、データを短期で得て帰っていただく。実際には研究内容ごとの審査が必要になってくると思います。細かい実験になるとブラウンではできない実験もあるでしょう。

長期滞在(2年以内?)PIはしばらく大学の復興にかかりきりになるでしょうから、学生やポスドクの方に1-2年来て研究していただく。この場合も、他人のラボの研究指導が十分できるかが問題になるので、具体的な実験プランがすでにある人(卒業やプロジェクトの完成が近い方)を優先することになると思います。
********** 転載ここまで **********

  
薬学部の先生方でご希望される方はいらっしゃいませんでしょうか?質問などありましたら、私まで(Kie.kasuga@ki.se)お気軽にご連絡ください。ブラウン大学の矢島さんとの橋渡しをいたします。また、私の方でも質量分析装置の測定など、できることをリストアップしております。

私達在外研究者の「したいこと」ではなく、被災された皆様の「してほしいこと」を実現したいと考えております。今この段階でお尋ねするのは失礼かとも思ったのですが、現場の声を伺いたくご連絡させていただきました。

一日も早く復旧に向けて動き出しますように。遠くからですが、長期的な視点でお手伝いさせていただければと考えております。どうぞ皆様、くれぐれもご自愛くださいませ。

仙台市の状況

ライフライン:停電は被災後数日で復旧。水道復旧はまだまだで、太白区等で給水車の移動予定がテレビで流れています。ガスは24日から仙台市内は復旧開始なるも、まだまだ。電気が中心部から復旧したので、ガスは周辺部から?八幡のスポーツジムのシャワーは当初一人1000円で先着400名でしたが、最近一人600円になったとか。八木山橋は地面がひずんで通行は自転車までだったのが可能になった模様。霊橋(おたまやばし)から向山ルートも途中の鹿落旅館崩落で通行止め(「べにーらんど園長ブログ」など参照)だったのが復旧か。多賀城・塩釜は水・ガスまだまだで復旧具合は仙台より一週間遅れぐらいでないかと。

仙台市内の製薬会社支店も物がぐちゃぐちゃぐらいで済んだところ、立ち入り禁止になったところさまざま。震災直後には、たくさんのMRさんがボランティアにみえられ、販促物資や救援物資を届けてくださいました。また、ガソリン不足の中、卸さんは自転車で運んで下さいました。そうそう、停電で冷所医薬品保管確保のため、川崎町から雪を集めて保冷し続けた卸さんもあったとか。今日来院されたMRさん情報ではインク不足で印刷物の準備が滞っているとか。また、宇都宮工場被災のためとか、首都圏工場が計画停電とか、被災地工場に限らない医薬品の生産ダウンが、被災地の医療機関の不安を増しています。

東急ホテルや仙台プラザが相次いですでに廃業していたのが、今回の被害甚大で江陽ホテルが存続まで含めて検討中とか?駅隣接のホテルメトロポリタンはスプリンクラーが全部稼働して水浸し。講演会等で使う施設が軒並み要修理。当然ながら今月来月の講演会、研修会目途立たず。

知り合いの歯科医師から聞いた話では、県警から数十名の歯科医が動員要請され、作業後PTSDになった方も・・とか。

朝市では被災後、白菜700円、キャベツ500円で売られたとか。「購入は一人15点まで」などの購入制限がしばらく続いたせいか、(15点に入れられにくい)ピーマンが売れず暴落で生産農家が大変だとか。飲食店も限定メニューで営業。18時を過ぎると閉店が多く、地下鉄は早々に復旧しましたが、仙台市バスは今週から休日ダイヤで運行開始。

私は先週、やっと「1家庭1本まで」の牛乳入手(並べばもっと早く買えた回生けど、閉店が早く勤務日は行けず)、美味しかった!菓匠三全に行ったら、卵と牛乳が入手できず「萩の月」も減産、包装資材も不足とか。ガソリンも先週日曜は整理券番号608番でも時刻指定になり、30分ぐらいで入れられるようになりました。本日、ガス復旧。東京ガスの作業者でしたが、25日から仙台入りして土日なし、毎日夜9時ごろまで従事されているとのことで本当に感謝。

 薬物動態学分野(衛生薬学講座)に在籍していました栃木県立がんセンターの吉澤朝枝と申します。このたびの地震の被災につきまして、心よりお見舞い申し上げます。早速本題に入らせていただきます。
 今年度5年生の長期実務実習は予定どおり実施できそうですか? 東北地方の病院は被害も大きく、避難所の支援活動もあり、困難な施設もあるのではないかと考え、ご連絡いたしました。もしも実習先がない場合には当院で引き受けますのでご連絡ください。薬剤部長には了解を得ています。
 研修生が利用可能な宿泊施設も空きがあれば利用可能ですので、栃木県以外の出身者でも対応可能と考えています。実習費用や人数などは東北大学薬学部の実務実習担当者と相談させていただきたいと思っていますので、現時点での必要性を教えていただければ幸いです。学生自身も実習どころではないかもしれない時期に、突然メールを差し上げて申し訳ありません。
 1日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

 先日、あるラジオで読み上げられた投書で、心に残った言葉がありました。「顔晴れ!…頑なに耐えることを張り通す”頑張れ”ではなく、顔が晴れやかになりますよう、祈りを込めて。」被災された方、どうぞ明るい明日が来ることを信じて、顔晴ってください。

 東日本大震災への被災、心よりお見舞い申し上げます。また、薬学部の被災の様子を伺い、大変心配しております。先日の余震で、さらに被害が拡大しているとも聞いております。東北薬科大学は、免震構造の建物でしたので、幸いなことに大きな被害は免れております。同じ在仙の大学として、ご協力できることがありましたら、何なりとお申し付け下さい。現在、第27期生の安否確認を行っております。今のところ、半数ほどの無事を確認しておりますが、もう少しまとまりましたら、ご報告致します。
 尚、作業の過程で、第26回生 藤田繁和さんの安否情報(下記)が届きましたので、ご連絡致します。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。先ずは、取り急ぎお見舞い方々、ご連絡まで。

藤田繁和さん(26回生)
ご無沙汰しております。 この度は、東北大学薬学部をはじめ、仙台宮城の方々、東北の方々被災され、心よりお見舞い申し上げます。 現在私は徳島に在住しており、家族ともども震災による被害はありません。東北にいる親戚も無事です。大学卒業昭和60年度(1985年度)、大学院入学昭和62年度(1987年度)です。

 東日本大震災で被災されたみなさまに、こころよりお見舞い申し上げます。私が勤務する薬局は幸いにも職員は全員無事で、建物も津波の被害がなく、部分的な破損程度でした。しかし、薬局のある塩釜・多賀城地域は大きな津波の被害がありました。震災後の薬局活動について報告します。
 
(震災後の薬局と患者さんの状況)
 つばさ薬局は震災直後から、災害拠点病院である坂総合病院と連携し業務を行ってきました。震災当日は、患者さんが帰ってから若干の片づけをしましたが、停電のため早めに閉店しました。可能な薬剤師は救急の対応をしている坂総合病院でボランティアとしてお手伝いをしました。
 次の日からは、震災で服用している薬を無くしたという方がたくさん来局されました。散乱している薬と薬歴簿を急いで片づけ、調剤しました。「津波で家ごと流された。何もなくなったが、薬をもらえてほっとした。」と患者さんが話してくれました。心からの感謝の言葉に、薬を調剤して患者さんに提供するという薬剤師の基本的な業務の重要性を痛感しました。
 塩釜、多賀城地区は津波の被害を受け営業できなくなった薬局があります。同様に被害を受けながらも処方箋を発行する診療所が複数あり、いままで受け付けたことのない医療機関からの処方箋を持った患者さんがたくさん来局しました。また、地震後交通機関はストップし、ガソリン不足もあり、遠方の病院で治療していた方は受診できない状況になりました。そのため、薬の手帳や薬情で薬つくってほしいという方もたくさん来られました。朝早くから手帳を持った患者さんが開局を待っているような状況でした。通常の2~3倍の処方箋の調剤を行いました。地域の患者さんの状況を踏まえ、坂総合病院からの要請もあり、休日も臨時に開局しました。休日も多くの患者さんが来局しました。
 職員や他の店舗と連絡が取れない状況が数日ありましたが、幸い職員は全員無事でした。交通機関がストップしていましたが、車の乗り合いなどでほとんどの職員が出勤することができました。職員も被災者であり、家族のこと、家の片づけのこと、食料や水の確保のことなどいろいろな問題を抱えていましたが、患者さんのためにと休みもとらないで働きました。また、全国からボランティアの薬剤師もかけつけてくれ、殺到する患者さんに何とか対応することができました。

(調剤)
 停電の時は、暗いところで調剤しました。分包機が使えないので、散薬の調剤や一包化はできませんでした。ヒートでの飲み方の説明をしてお渡ししました。薬袋も手書きのため、たいへんでした。幸い、4日目には電気が復旧しましたが、調剤機器がスムーズに動くまで数日かかりました。また、薬袋プリンターは用紙の在庫が少なく、なかなか使用できませんでした。物流が改善するまで、薬以外にもいろいろなものが不足し、調剤にも影響が出ました。
 薬の手帳や薬情での調剤を希望する場合は、在庫がないため同じ成分のものを検索しながら調剤しなければならず、大変な労力と時間を必要としました。
電話が通じないため疑義照会できず、薬の手帳などの情報などで対応せざるを得ませんでした。

(医薬品の調達)
 医薬品の調達には苦労しました。津波で薬を流された方、遠方の医療機関にかかっているため、受診できないという方などがたくさんいたため、救急医療に対応する薬品だけではなく、慢性疾患に使う薬など多くの薬品が必要となりました。電話が通じないため、問屋に発注ができず、震災直後は近隣の医療機関に7日分程度の処方でお願いしました。在庫のない医薬品については銘柄変更などで対応しました。問屋さんに発注できるようになってからも、十分な薬品が確保できず、分割調剤などで対応せざるを得ませんでしたが、患者さんの中には十分理解できず混乱が生じた事例もありました。そのような状況で、全国から医薬品の支援があり助かりました。

(在宅訪問)
 津波の被害で通行止めになっているところなどもありましたが、薬がきれると思われる在宅患者さんがいたため、震災直後も在宅訪問を継続しました。しかし、薬局の営業車は緊急車両に指定してもらえない地域があり、ガソリン不足のため十分な訪問活動ができませんでした。薬剤師による在宅訪問などの活動を地域に認知してもらうことが必要と改めて感じました。

(OTCと介護用品)
 震災直後は支援物資があまり届いていなかったこともあって、風邪薬、おむつ、ホッカイロ、歯ブラシと歯磨き粉など、瞬く間に売り切れて在庫がなくなってしまいました。赤ちゃんのミルクや津波の被害にあった患者さんの介護パジャマや下着類などを求める方がたくさん来局されましたが、販売するものがなくなってしまいました。
 OTC関係は問屋が動き出すのに1カ月ほどかかりました。避難所などにはOTC薬が届けられていたようですが、地域の薬局の役割を考えるとOTC関係の物流も改善が必要と思われます。

(避難所訪問)
 避難所には坂総合病院に支援に来ている医師や看護師がはいっていました。一部ではありますが、薬剤師も医師や看護師と一緒に避難所を回りました。限られた医薬品で対応するため、薬剤師のアドバイスは重要だったということです。
 また、避難所の環境と衛生の問題は大きく、薬剤師が関わっていければよいと思いますが、残念ながら取り組みができない状況です。

(患者負担とレセプトについて)
 震災直後は混乱していたことや、津波で保健証が流された方も多く、保健者番号の記載のない処方箋を持ってくる患者さんがたくさんいました。停電でコンピューターの入力ができないという薬局側の事情もあって、震災後数日は、患者さんの会計は全て保留にしました。このような場合の保健証の確認は膨大な作業になっています。また、被災者の方は自己負担分が免除または猶予されるということになりましたが、当初全壊・半壊の程度がわからず、混乱しました。
 薬の手帳や薬情で薬を出した分は、後で処方箋発行を医療機関にお願いするということになっていますが、実務は全く追いついていない状況です。医科のように概算請求ができるよう法的な整備が必要と思われます。

(2ヶ月後の状況)
 4月7日の大きな余震で再度停電に見舞われたときは、職員の気持ちの落ち込みは大変大きいものでしたが、その後も、薬局からあふれるほどの多くの患者さんへの対応で頑張っています。ライフラインも復旧し、薬局の業務は落ち着きを取り戻しつつあります。それでも、家族を亡くされた患者さんや家を流された患者さんに対応するのは、大変つらいものです。まだ、避難所での生活を強いられている方も多く、今後の病状悪化などが心配です。
 地域の方々が健康な生活ができるようになるために、地域の薬局が果たさなければならない役割は大きいと思います。薬局として地域の復興に向けて取り組みを続けていきたいと思います。

2011.5.11 金田早苗(23回生1983卒)

 本年の5月28日に薬学部一回生同窓会が作並温泉松屋旅館で行われました。その際参加者14名で薬学部を訪問いたしました。突然の訪問にもかかわらず大島教授(大学 院研究科長)が親切に対応してくださいまして震災の被害の状況など説明いただき誠にありがとうございました。同窓会二次会では、薬学部訪問についての話も出て、義捐金というかお見舞いの気持ちを表すために10万円を集め、一回生の高橋威夫さんから大島教授を通じ、薬学部 の復興に少しでも役立ていただきたいと気持ちを届けていただくことになりました。
 復興にはさらに長い時間がかかると思いますが、教育と研究への使命感を再確認してがんばっていただきたいと思います。以上、ご報告申し上げます。

「震災復興支援 支援金・寄付金のお願い」

 3月11日の東日本大震災に関し、多くの同窓生の皆様から、多くの安否確認、支援金、物資の提供のお申し出を頂きありがとうございました。薬学研究科の教職員、分野配属の学生に怪我人もなかったことは不幸中の幸いでした。しかし、薬学研究科の建物、設備には少なからず被害があり、従来の研究・教育レベルに復旧、復興するためには大きな困難が予想されています。そこで同窓会では郵便振替口座を開設し、皆様からの支援金・寄付金の窓口とし、薬学研究科の復旧、復興を支援したいと考えております。皆様から寄せられた支援金・寄付金は薬学研究科と相談の上、薬学研究科の復興を支援するために使用させていただきます。
 なお、本支援金・寄付金は寄附金控除の対象には成りませんことをご了承ください。

  • 郵便局(ゆうちょ銀行)で手続手続される場合には、下記内容をご指定ください。
    振込先: 郵便振替口座
    口座名称: 東北大学薬学同窓会 震災復興支援事業
    口座名称: 口座名称(カナ): トウホクダイガクヤクガクドウソウカイ シンサイフッコ
    口座番号: 02250-4-125769
     郵便局(ゆうちょ銀行)の現金自動預払機(ATM)から振替される場合には、口座の記号と番号を入力する必要があります。
     記号: 02250-4, 番号: 125769 です。

  • 他の金融機関で手続される場合には、下記内容をご指定ください。
    銀行名: ゆうちょ銀行
    金融機関コード: 9900
    店番: 229
    預金種目: 当座
    店名: 二二九店 (ニニキュウ店)
    口座番号: 0125769

◆ これまで多くの同窓生の皆様から震災復興支援金・寄付金を送金ただきありがとうございます。いただきました支援金は、薬学研究科の復旧・復興のため、大切に使わせていただく予定です。なお、ご送金いただいた方にはお礼状をお送りしております。薬学研究科の現状、震災からの復旧・復興の過程は同窓会ならびに薬学研究科のホームページよりご覧下さい。(事務局)

■「薬学研究科被災、そして復旧の過程」

被災から現在までの復旧の過程について、時系列でお知らせします。

■2011-03-11(金)
14時46分頃、被災。全員避難の確認、電気火災防止のためブレーカーOFF、立ち入り禁止。
八木山橋: 地盤ずれのため通行止め (3月21日解除)。
青葉城址: 石垣崩落のため通行止め。
向山・鹿落坂: 崖崩れのため通行止め。
■2011-03-12(土)
事務部、副研究科長等による建物内確認。
■2011-03-14(月)
教職員、学生の安否確認、被災状況の写真記録。
施設部による建物の外部からの診断。
A棟, B棟: 要注意(黄紙) 立ち入る場合には十分注意してください。
   廊下北側壁: 今後の余震で他の部分の落下の可能性有り。
C棟: 使用可能(白紙)
   階段室の蛍光灯落下注意
D棟: 使用可能(白紙)
動物舎: 使用可能(白紙)
   北側基礎廻り注意
薬学研究科ネットワーク復旧。
立ち入り制限 (教職員 10:00-16:00, 学生 10:00-11:00, 3月18日まで)。
A棟5Fはヘルメット着用推奨。
■2011-03-15(火)
電気復旧。
■2011-03-16(水)
薬学研究科放射線率自主測定開始。
■2011-03-17(木)
A棟、B棟、D棟の水道復旧 (C棟はトイレの水道のみ復旧)。
■2011-03-22(火)
薬学研究科教職員、3年生以上全員確認の報告。
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(薬学系)の教員及び学生の皆様から支援物資 (食料、日用品等)。
歓送会中止。
立ち入り制限 (10:00-15:00, 3月25日まで)。
■2011-03-24(木)
静岡県立大学薬学部教員有志の皆様より支援物資 (お米)。
■2011-03-25(金)
卒業式中止。
■2011-03-26(土)
完全閉鎖。
■2011-03-27(日)
完全閉鎖。
■2011-03-28(月)
生協: ケータリングカーにて昼食 (カレーライスのみ) 販売。
■2011-03-29(火)
薬学研究科 震災復興助成金募集開始。
薬学同窓会 震災復興支援事業開始。
薬学研究科1年生、2年生も全員無事確認と報告。
薬剤師ボランティア(大学病院の石巻赤十字病院の支援)への参加開始 (4月1日まで; 教員2名, PD1名, 学生1名)。
立ち入り制限 (学生 9:00-17:00、教職員 17:00以降はデスクワークのみ)。
生協: 購買店のみ再開 (11:00-15:00)。
■2011-03-30(水)
C棟水道復旧(都市ガスがまだ使えないので、C棟のガスヒートポンプ式の冷暖房は機能しないまま)。
施設部委託業者による建物の損傷確認。
災害復興支援チームを設置、支援開始 (宮城県薬剤師会との連携、大学病院での後方支援; 教員13人, 学生7名)。
■2011-04-01(金)
災害復興支援チーム追加募集(総数 教員10人、学生20人)
生協: 食堂の営業再開 (カレー、ハンバーグ、おでん) 及び弁当の販売 (限定100個)
■2011-04-05(火)
立ち入り制限の変更: 学生の立ち入りの時間制限解除。ただし教員がいる時間に限る。分野の判断で実験を開始しても良い。
学年幹事へ、同窓生の安否確認依頼。
■2011-04-07(木)
仙台市青葉区で震度6弱の余震。一時断水するも、まもなく復旧。停電にはならなかった。
■2011-04-08(金)
建物の損傷拡大 (目視上)、一部漏水確認。
職員による各分野の安全 (電気、水道等) ののち、月曜日 13時まで立ち入禁止、学生は当分立ち入り禁止 (月曜日午後に 研究科のWeb上で連絡予定)。
■2011-04-11(月)
施設部による診断の結果、4月7日の余震によっては、建物の強度の大きな低下は認められないと判定される。
13:00より教職員の立ち入り可能に。学生も職員付き添いのもと入室可能。
■2011-04-12(火)
井上総長が薬学研究科の現状を視察。
■2011-04-13(水)
理事、薬学研究科視察。
■2011-04-15(金)
ついにガス復旧!
学生による大学病院後方支援終了
■2011-04-16(土)
河北新報が東北大学の被災状況掲載
宮城県女川町の農学研究科付属施設など28棟が建て替えが必要、実験機器約7000台も損壊。被害総額は計770億円。
■2011-04-18(月)
全館ドラフト点検(4月20日までの3日間)。
■2011-04-19(火)
流しの一斉点検。
■2011-04-22(金)
宮城県薬剤師会との連携による教員による薬剤師ポランティア 終了。
■2011-04-25(月)
新年度講義開始。
学生も平日7:00-21:00は自由に立ち入り可能。それ以外は原則として教員立ち会い。
生協購買部・食堂も営業時間復帰 (購買部10:00-19:00、食堂11:00-20:00)
■2011-05-06(金)
学部、大学院入学式・オリエンテーション
本年度の入学式は部局ごとに行われた。学部入学式は大講義室において,大震災により亡くなられた方々に黙祷を捧げたのち、総長からのメッセージがビデオ放映された。大学院入学者はC棟講義室において同様に行なわれた。
落下したブロックの撤去。
■2011-05-10(火)
朝日新聞に東北大学被災記事:工学部の被災写真と東北大学被害総額800億円 (4月末調査)。
■2011-06-05(火)
東北大学付属図書館青葉山分館の彫刻、「古代からのメッセージ」が修復された。