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生命機能解析学分野 准教授 矢野 環

 平成21年4月1日から生命機能解析学分野の准教授に任ぜられました矢野環です。本研究科の発展に少しでも貢献できますよう精進したいと存じます。ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
 私は、東京大学大学院薬学系研究科において、自然免疫関連因子のRNA制御の研究で博士号を取得しましたときから、昆虫をモデル動物として用いて研究を行っております。その後ドイツ、ハイデルベルグのヨーロッパ分子生物研究所(EMBL)にて、RNA制御による生体機能に関する基礎研究を行いました。本薬学研究科には、医薬資源化学分野(大島吉輝教授)、生命機能解析学分野(倉田祥一朗教授)で自然免疫の研究に従事させていただいており、多くの先生方に大変お世話になっております。
 私たち人間は、常に病原体に囲まれて暮らしているにもかかわらず、通常は病原体による感染症から逃れています。感染する生物と、感染される生物の攻防の全容を理解することは、病因病態としての感染症の解明、ひいては感染症に対する多様な薬の可能性を生み出すために欠かせないものと考えております。私どもは、そういった病原体と宿主の攻防にかかわる生命現象の解明を目指して、モデル動物を駆使して研究を行っております。研究室のスタッフ、学生さんのご協力を得ながら、世界をリードするような良質の研究と、それを支える広い視野の両方を兼ね備えた仕事を心がけ、先進的な薬学研究・教育に少しでも寄与したいと考えております。
 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。