東北大学大学院薬学研究科 東北大学薬学部 | Graduate School of Pharmaceutical Sciences & Faculty of Pharmaceutical Sciences, Tohoku University

寺崎哲也教授が紫綬褒章を受章

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 平成25年春の紫綬褒章(4月29日付)が、本学大学院薬学研究科寺崎哲也教授(東北大学ディスティングイッシュトプロフェッサー・東北大学大学院医学系研究科・東北メディカル・メガバンク機構・城西大学特任教授兼務)に授与されることになりました。
 永年、寺崎教授は「身体の中の薬の運命を解き明かす研究」(生物薬剤学・薬物動態学・薬物送達学)に取り組んできました。生体には、異物から身体を守るためにさまざまな仕組みが働いています。 中でも脳はその高度な働きを常に維持するために、血管の細胞が必要な栄養分を血液から取り込む働きと、異物の侵入を防ぐ働きを備えています。寺崎教授は、脳の血管を介して脳から血液へ物質が輸送される仕組みを調べる方法を開発しました。 細胞を包んでいる生体膜は脂質で出来ていますが、さまざまな輸送担体が脂質層を貫通して栄養物質を細胞内に取り込んだり異物を排出する働きを担っています。輸送担体は蛋白質で出来ていますが、水に溶けないために扱いが難しく、その量を調べることが困難でした。寺崎教授は、消化酵素で蛋白質を分解し、水に溶けやすい蛋白質の一部を選んで、質量分析装置を用いて定量する方法を開発しました。 この技術は東北大学特許として日本や米国などで登録され、欧州でも認められています。これらの方法を用いて、脳血管には薬などの異物や脳内で作られる老廃物を脳から血液方向へ積極的に汲み出すという働きがあることを明らかにしました。蛋白質には薬を輸送する働きの他に、代謝分解したり、その作用や毒性を左右する働きがあります。脳血管の仕組みだけでなく、癌などの病気の部位を含めた身体のさまざまな臓器でこの技術を応用してこれらの蛋白質の量を調べることで、身体の中の薬の運命や作用をコンピューターで予測可能になります。 ゲノム情報は蛋白質の設計図で、この情報に基づいたゲノム創薬研究が世界中で行われています。これに対して寺崎教授は、本学発の蛋白質定量技術を用いて測定する蛋白質の定量情報に基づいた「定量プロテオミクス創薬研究」を提唱しており、さらに難しい課題への挑戦が始まっています。

[問い合わせ先]
〒980-8578 仙台市青葉区荒巻字青葉6-3
東北大学大学院薬学研究科 薬物送達学分野(秘書)
TEL 022-795-6831

寺崎哲也教授の研究室ホームページ
http://www.pharm.tohoku.ac.jp/~soutatsu/dds/index.htm

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