平成25年度の体験授業では,4人の先生方にそれぞれの専門分野と薬学との関わりについて,下記の内容で分かりやすく解説していただきました。

今年度の体験授業は7月30日午前・午後,および7月31日午前・午後に実施しました。



体験授業1「 くすりの標的 」

分子細胞生化学分野教授 青木 淳賢

 「くすり」には「ターゲット」あるいは「標的」に作用してその効力を発揮します。この「くすりの標的」はたいていの場合タンパク質と呼ばれる物質です。新しい「くすり」を開発するために新しい「くすりの標的」を見つけ、その標的に対する「くすり」を作る必要があります。この体験授業では、どうやって「くすりの標的」を見つけるかを分かり易く解説し、創薬の一端を理解してもらいます。

体験授業2「 薬をはかる 」

臨床分析化学分野教授 大江 知行

 「薬をはかる」=「薬の量をはかるだけ」と思っていませんか?実際には、「体のどこに・どのように・どんな形で存在するのか?」、「どのように・どのくらい効くのか?」、さらには「副作用・毒性はあるのか?」などの問いにも答える必要があります。本講義では、薬を「はかる」うえでの方法論、ポイント、考え方を解説します。

体験授業3「感染症から身を守る仕組み」

生命機能解析学分野教授 倉田 祥一朗

私たちの周りには、感染症を引き起こす微生物がたくさん存在しています。それでも、あまり病気にはなりません。病気にならないように、身を守る仕組みを持っているからです。最前線で感染症を防いでいる仕組みについて解説します。

体験授業4「くすりを創るには」

反応制御化学分野教授 土井 隆行

 くすりの候補化合物の発見から新薬開発に至るまでには非常に長い年月の研究が必要です。この道のりについて概観し、効果の高い新規物質を創るための技術開発についてお話しします。

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