令和元年度の体験授業では,4人の先生方にそれぞれの専門分野と薬学との関わりについて,下記の内容で解説していただきます。

今年度の体験授業は7月30日午前・午後,および7月31日午前・午後に実施します。



体験授業1「 薬を化学合成するには  」
7/30(火)9:50-10:20(大講義室) 14:10-14:40(大講義室)
7/31(水)10:40-11:10(C棟講義室)

医薬製造化学分野 教授 徳山 英利

 有機合成化学はここ1世紀の間に大きな進歩を遂げ、何人ものノーベル賞化学者が輩出されるなど我が国も大きく貢献してきました。 その進歩により今では複雑な構造の薬でも我々の手で化学合成できるようになっています。 授業では、有機合成化学の歴史を振り返りながら、新薬をつくる技術としての有機合成化学の研究の実際と今後の展望についてお話しします。

体験授業2「 体の仕組みを理解して、薬を創る  」
7/30(火) 11:40-12:10(大講義室)13:30-14:00(C棟講義室)
7/31(水) 11:20-11:50(C棟講義室)

代謝制御薬学分野 教授 斎藤 芳郎

 私たちの体は、数多くの“元素”から作られています。 その中には全体の1%にも満たない少ない元素ですが、私たちの体を一定にする(恒常性の維持)うえで、重要な役割を果たしている“微量元素”があります。 この体験授業では、私たちの体を作る微量元素の働きを理解することで、どのように薬を創るか?についてお話します。

体験授業3「 薬に寄り添うバイオマテリアル 」
7/30(火) 10:40-11:10(C棟講義室)
7/31(水) 11:40-12:10(大講義室)13:30-14:00(C棟講義室)

界面物性化学分野 教授 金野 智浩

 薬はカプセル、粒子、フィルム,ハイドロゲルなどさまざまな材料と組み合わせることでより効果を発揮します。 これらの素材となるバイオマテリアルには生体になじむ特性が必要です。 この体験授業では、薬をより有効に安全に使うためのバイオマテリアルの最先端の科学技術についてお話しします。 さらに再生医療や細胞治療など細胞が本来持っている機能を最大限に引き出すためのバイオインターフェース技術についてお話しし、新時代の医療に薬やバイオマテリアルがどのように貢献するのか考えるきっかけを提供したいと思います。

体験授業4「 がんと薬剤師  」
7/30(火) 11:20-11:50(C棟講義室)
7/31(水) 9:50-10:20(大講義室)

がん化学療法薬学分野 教授 富岡 佳久

 日本では3人にひとりががんによって亡くなっています。 がんは怖い病気ですが、その治療法等には進歩があります。 がんを正しく理解し対応することが大切です。「がん」と、そこに関わる「薬剤師」のお話をします。


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