シームレスなバイオ界面の創出による革新的医薬品製剤・医療機器の開発

金野 智浩 教授

 切れ味の鋭い生理活性物質や早期の社会復帰を支援する医療機器を実現するためのボトルネックは、生体との接触界面におけるバイオ反応の制御にかかっています。インテリジェント製剤創製ユニットでは天然の細胞膜を構成する主要成分であるリン脂質分子の構造に啓発されて分子設計した生体親和性ポリマーの設計に基づき、生体内環境で機能発現する多様なポリマーバイオマテリアルを創製しています(ナノ会合体・ナノ粒子1)、ナノ表面2)、ハイドロゲル3))。ポリマーバイオマテリアルが創出するシームレスなバイオ界面の機能や物性を明らかにし、新時代の革新的医薬品製剤・医療機器への実装を目指します。

1) Polymers 2020, 12(8), 1762
2) Macromol. Biosci.2021, 21, 2000341
3) J. Mater. Chem. B, 2022, 10, 2628

連絡先:金野智浩 tomohiro.konno.a7@tohoku.ac.jp
http://www.pharm.tohoku.ac.jp/~bussei/index.html