生体分子構造解析のための新規方法論の開発


顕微ラマン分光法による細胞構造解析


分子に光を照射すると散乱光が撥ね返ってきますが、その光には照射した光とは異なる波長を持つラマン散乱光が含まれています。 ラマン散乱光を分光して解析することにより、分子に関する様々な構造情報を含む分子振動の振動数がわかります。
単色光で、且つ指向性、集光性に優れるレーザー光を、顕微鏡観察下で細胞の中の小器官に照射すれば、その小器官を構成する分子や小器官の中に含まれる分子の構造解析を行なうことが可能です(図1)。 顕微ラマン分光法の原理を用いて、さらに測定方法や装置に工夫を施せば、薬物刺激に応じて細胞内の各小器官で生じる構造変化を細胞が生きている状態で追跡し、細胞内情報伝達機能を個々の細胞レベルで解析することも不可能ではありません。 当分野では、この様な生体分子構造解析のための新規方法論の開発を目指した研究も行なっています。

図1.顕微ラマン分光法による細胞構造解析


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生物構造化学分野 2011