研究概要

  ヒトのからだは60兆個にもおよぶ細胞より出来ている。それら細胞は互いに情報を受け渡し、それぞれの細胞は機能的な分担を行いながら独自の応答をすることによって、統一された個体として生きることが可能になる。すなわち、生きていることの最小単位は細胞であり、1個の細胞は独立した機能を持って細胞外からの情報を適切に処理している。この細胞に備わった情報処理は、細胞外からのシグナルを受け取る受容体をはじめとして、多くのタンパク質によって行われている。
  本分野では、細胞外および細胞内シグナル伝達経路の理解をベースとして、以下の生命現象の解明と創薬基礎研究を行っている。

(1)成体脳ニューロン新生の睡眠・覚醒リズムによる新しい調節機構の解明
(2)Gタンパク質共役型受容体を介した体内時計の新しい位相調節機構の解明
(3)プリン受容体の多量体形成と体内時計制御及び睡眠障害との関わりの解明
(4)Gタンパク質共役型受容体の新規活性制御機構
(5)末梢循環障害の発症機序の解明と天然素材からの機能改善薬の開発研究
(6)皮膚機能の解明と機能改善薬の開発


研究内容の詳細