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EDUCATION

2016.10.31. Happy Halloween!!

教育方針

分子細胞生化学分野では将来研究職を目指す大学院生、学部生の教育を日々の研究活動を通じて行っています。研究室での教育には各研究室の特色があり、ここでは当分野の特色を紹介します。

 

分子細胞生化学分野では学生の教育の一環として研究テーマについての報告(セミナー)と文献紹介(コロキウム)を行っています。これらはPowerPointを用いたプレゼンテーションの特訓です。発表者は正確に内容を聴衆に伝え、質疑応答能力を高めることを目的とし、聞き手は的確な質問をして場を盛り上げることが目標です。

研究進捗報告会(Progress Report)

 
1研と2研に分かれて研究の進捗状況を短めに報告します。発表者は進捗状況を的確に報告し先生や先輩方からアドバイスを受けること、聞き手は研究の進め方を理解することと的確な質問、アドバイスをできるようになることが目標です。2週間に1回当番が回ってきます。
 

勉強会

輪読会、各研究グループによる勉強を行っています。
 
輪読会(分子細胞生化学のバイブルである教科書"The CELL"英語版)
English Cafe(有志による実践英会話教室)
勉強会(免疫勉強会、GPCR勉強会、LPA勉強会等、自分たちの研究内容によって自主的に勉強会が発生します。参加は自由です。)

不定期ですが、年に数回国内外の研究者を招聘してセミナーをしてもらっています。また、招聘した研究者と学生とのディスカッションを行います。

学生は得られた研究成果を積極的に外部発表します。主な参加学会は日本生化学会、日本分子生物学会、日本薬学会、日本脂質化学会、ファーマバイオフォーラム、FASEB Summer Research、Congerences(国際学会)などです。また、生化学会東北支部大会、薬学会東北支部大会、東北大学バイオサイエンスシンポジウム等の研究発表会にも積極的に参加しています。研究成果を世界に発信するために英語の論文を執筆し投稿します。
最近の実績では学部4年生は最低年1回、修士は年に複数回学会に参加しています。博士課程では積極的に海外の国際学会に参加します。

研究については頻繁にスタッフの先生を交え、ディスカッションを行っています。また、下級生の素朴な疑問にもドクターの学生を中心として上級生が積極的に答えてくれます。


各学年の目標

分子細胞生化学分野では各学年ごとに到達目標を設定していますので参考にしてください。

1. 研究室の仕組み・ルールを理解する。
 ・ 学生の役割
 ・ 教官の役割
 ・ 登校時間、下校時間、休日等
 ・ セミナー・コロキウムの目的
 ・ 研究費の出所、使用のルール
 ・ 研究室でのマナー
  など
 
2. 学生実習と研究の違いを理解する。
 
3. 疑問点を明らかにし、質問したり、教えを請うことができる(分からないことは分からないと言える)。自分の考え・意見・主張を効率良く聞き手に伝えることができる。
 
4. 実験のサイクル(実験準備 → 実験 → 結果のとりまとめ → 考察 → ディスカッション → 実験準備 → ・・・・・・)を理解する。
 
5. 与えられたプロトコルに従い実験を行い、実験結果を出すことができる。
 ・ 実験ノートをとることができる
 ・ 実験の目的を理解する
 ・ 実験手法の原理を理解する
 ・ 基本的な機器の取り扱い方・原理を理解する
 ・ 実験結果を解釈することができる
  など
 
6. 英語力(読解)を向上させる。
 
7. 研究室の様々なイベント(研究セミナー・合同合宿、スポーツ大会、飲み会など)に積極的に参加することができる

1. 与えられた課題・問題に関して実験手法を考案し、実験を行い、課題・問題を解決することができる。
 
2. 実験結果をとりまとめ、実験の目的、方法、結果、考察としてまとめることができる。また、その内容をパワーポイントにまとめ適切に発表することができる。
 
3. ポジティブコントロール、ネガティブコントロールの意味を理解し、各実験のステップにおいてポジティブ・ネガティブコントロールをおくことができる。
 
4. 興味ある論文を読み、その内容を理解し、研究の背景も含め説明できる。
 
5. 複数の実験者の間でのdiscussion能力を身につける。
 
6. 英語力(読解)を向上させる
 
7. 自分(もしくはグループ)の研究テーマに関して、文献検索により最新情報を入手することができる。
 
8. 実験結果を学会で発表することができる
 
9. 論文の作成法を理解する。特に、英語投稿論文作成に関して、Figuresを作製し, Figure Legend, Result, Materials & Methodsを英語で書くことができる。
 
10. 下級生の話を聞き、相談に乗ってあげることができる。
 
11. 研究室の様々なイベントを企画・主催することができる

1. 研究テーマを自ら展開することができる
 
2. 新しい、研究手法を取り込み、そのプロトコルを完成することができる
 
3. 一つの結論を導くために、複数の証明法を考案し、実践することができる。
 
4. 主体的に英語投稿論文を作成することができる。Result, Materials & Methodsだけでなく、Abstract, Introduction, し、論文にあと何が必要か考え、バイアスをつけて複数の実験を進める。
 
5. 研究室の顔としての行動ができる。多研究室との交流を積極的に進める。
 
6. 下級生の指導を行う。
 
7. 海外学会等に参加し、英語力(スピーチ)を磨く。
 
8. 学術振興会の特別研究員(DC1・DC2)、東北大学高等教育院等に応募し、外部資金獲得過程を獲得する。