ご挨拶

 

 

紫綬褒章を受章して

2013年6月

平成二十五年春の褒章に際しまして、はからずも紫綬褒章の栄に浴しました。

 

去る五月十五日、下村博文文部科学大臣からの伝達を受け引き続き皇居へ参内し

天皇陛下に拝謁を賜りました。

 

これもひとえに長年にわたり皆様からの温かいご支援の賜と心より感謝申し上げます。

 

今後ともこの栄誉に恥じることのないよう一層精進し僅かなりともご厚情に報いたいと存じます。

 

末筆ではございますが、皆様のご健勝とご多幸を心より祈念申し上げ御礼のご挨拶とさせていただきます。

寺崎哲也

 

ホームページ開設から4年経過して

2008年4月

 早いもので東北大学に赴任して12年が経過しました。この間、多くの博士取得研究員、博士課程大学院生、修士課程大学院生、学部学生の諸氏が研究室に在籍されました。また、外国人3名を含め9名の客員教授の先生方に在籍いただき、研究と教育について多大の御指導を賜りました。さらに、25名の著名な外国人教授を含め125回の講演会を研究科で主催させていただきました。優秀で情熱的な若手スタッフと学生諸氏が研究を推進してくださったお陰で、多くの興味深い成果を報告することができました。それらの成果に対して高い評価をいただき、多くの若手スタッフと学生諸氏が賞を受賞されたことをとても誇りに感じています。

 

 研究課題については、「血液脳関門の生理機能と疾患治療との関係」というこれまでの大きなテーマを堅持しながら、最近、開発した質量分析法を用いた世界唯一の新技術「高感度多検体同時普遍的細胞膜タンパク質絶対定量法」の威力を最大限に引き出し「ヒトにおける疾患関連タンパク質の解析とその薬物療法への応用」へと発展させていきたいと考えています。 このホームページを通じて、これまでの研究成果と教育活動の一部をご紹介させていただくとともに、今後の研究の展開について情報発信していきたいと考えています。

 

ホームページの開設にあたって

2004年8月

 東北大学医学部薬学科の設立は1957年4月1日に遡りますので、まもなく本研究科は50周年を迎えようとしています。旧薬剤学教室はこれまで、岡崎寛蔵教授(1958年6月1日-1964年3月31日)、岡野定輔教授(1955年7月16日-1980年4月1日)、鈴木康男教授(1981年4月1日-1996年3月31日)が担当され、本学部の中では2番目に古い歴史を持っております。私は、1996年4月1日、4代目教授として薬学部薬剤学講座担当を拝命いたしました。大学院薬学研究科薬剤学講座は、1993年4月に独立専攻として分子相関解析学講座へ組織変更されておりましたので、大学院は学部講座と名称が異なる分子相関解析学講座を担当することになりました。その後、大学院重点化措置に伴い、1999年4月から薬剤学講座と分子相関解析学講座は、薬物送達学分野として生まれ変わりました。

 

 東北大学は、1998年4月、産学協同研究の拠点として学内共同利用センターとして未来科学技術共同研究センター(New Industry Creation Hatchery Center, 略称NICHe)を設立しました。1999年7月1日、私は、この新しいNICHe未来バイオ創製分野を専任教授として担当させていただくことになりました。薬学研究科教授会とNICHe運営委員会のご理解をいただき、現在、薬学研究科薬物送達学分野の教授を兼務させていただいております。2004年6月末で未来バイオ創製分野の当初のプロジェクトは終了しましたが、外部評価委員会で引き続き2年間の延長を認めていただくことができました。

 

 薬学研究科薬物送達学分野では主として基礎研究を、NICHe未来バイオ創製分野では主として実用化研究を目指しております。本来であれば、教育と研究に関する活動状況を一年ごとにまとめ、ご批判、ご助言を賜り、研究室運営の参考にさせていただくべきところであります。しかし、新しい研究室をスタートさせ、軌道に載せることは想像以上に困難を極め、気が付いてみますと、2004年4月で8年が過ぎました。このままでは、研究室の教育・研究の活動状況の貴重な記録が失われるだけでなく、これまでに多大のご支援をいただいている多くの方々、私たちの研究内容に興味を持っていただいている方々、研究室配属や大学院進学・入学で迷っている学生の方々、など多くの方々へ、少しでも活動状況をご理解いただきたいと考え、ホームページを立ち上げることにいたしました。幸いにも、大槻純男助教授の全面的な協力を得て、ここにホームページを開設することができました。

 

 研究室の立ち上げから運営に関連して、これまでに多くの方々から賜りました温かいお言葉、多大のご支援、熱心なご指導とご鞭撻に、心から厚く御礼申し上げます。また、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

メッセージとプロフィール