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衛生化学分野 教授 松沢 厚

 平成 26 年 4 月 1 日付けで衛生化学分野の教授を担当させて頂くことになりました松沢厚(まつざわあつし)と申します。私の現在の研究テーマは、リン酸化やユビキチン化を中心とした細胞のストレス応答シグナルの仕組みを解明し、ストレス応答の破綻によって生じる様々な疾患の原因を明らかにすることで、創薬標的分子の発見や疾患治療法の開発に繋げていこうというものです。衛生化学は、環境変化や感染症などの多様なストレスから人の健康を守るための研究領域であり、重点的な研究テーマは、その時代のニーズに合わせて変化致します。現代の我々は、どのようなストレスに晒されており、どのような疾患を克服しなければならないのか、そのポイントを慎重に見据えて、時代で求められている研究を進めていきたいと考えております。

 赴任前の東京大学大学院薬学系研究科において在籍していた研究室の名前は細胞情報学教室であり、細胞内のシグナル伝達分子や、免疫、細胞死、酸化ストレス応答に関わるシグナルについての研究を主に進めてきたわけですが、もともと私は、学部・大学院時代は東京大学の衛生化学教室で学んでいたという経緯がございます。従って、ある意味で原点に戻ったということになるかと思います。伝統ある東北大学という新天地で、また杜の都・仙台という素晴らしい環境の中で、このように原点に戻って新たに研究・教育が始められることを大変嬉しく思っている次第です。これから、皆様方からのご助言を頂き、ご指導を仰ぎながら、初心に立ち返って、研究室を立ち上げていきたいと思っておりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。