研究室概要
薬物療法では、同じ薬を投与しても、体内での動き(薬物動態)、効果の強さ、副作用の出やすさには驚くほどの個人差があります。こうした差を生み出す要因としては、肝臓・腎臓・心臓の機能、年齢や性別、体内時計(サーカディアンリズム)、食事内容、併用薬、健康食品など、実に多くの生理的・環境的因子が関わっています。
近年、これらに加えて、ヒトゲノム上のわずかなDNA配列の違い(遺伝子多型)が、薬剤反応性に大きく影響を及ぼすことが明らかになってきました。ゲノム情報に基づいて患者さん一人ひとりの薬剤反応性を見極めることができれば、副作用を最小限に抑えながら最大限の効果を引き出す「個別化薬物療法」の実現が可能になります。
東北大学大学院薬学研究科 ゲノム医療薬学分野では、この「薬剤反応性の個人差」と「ゲノム」の関係を分子レベルで解明し、より安全かつ効果的な薬物療法の新たな指針を提案できる薬学研究者・薬剤師の育成に取り組んでいます。
次世代の医療を切り拓く力を、ここで一緒に育ててみませんか?
お知らせ
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- 2025.7.30
- 平塚ラボのホームページを公開しました。