最先端の合成テクノロジーに立脚した自在な構造展開を可能にする創薬拠点

プロジェクト

 本拠点事業は、各々の事業担当者が、ライブラリー・スクリーニング領域で見出された化合物および東北大学ライブラリーのスクリーニングにより得られたヒット化合物について構造展開を行う「構造展開研究(支援)」と、高次構造化合物の類縁体合成のための技術の高度化を行う「高度化」の2つの役割を担う。

本拠点事業の概要

 「構造展開研究(支援)」では、高次のスクリーニングに提供するための構造展開に加え、活性の有望な化合物については,薬物動態試験のための再合成やプロファイルの改善を目的とした構造展開,さらにin vivo試験を行うために必要な量的合成供給についても対応する。本事業では,狙ったターゲットが創薬ターゲットとして相応しいかどうかのProof of Concept (POC)をとることを目標に研究を進め,その結果をもって,なるべく早く製薬企業に導出する方向で研究開発を進める。また,医薬品開発に不可欠な,ヘテロ元素を含みユニークな構造をもつ化合物ライブラリーを,ライブラリー・スクリーニング領域に提供する。
 「高度化」については,難解なターゲット,例えばタンパク質間相互作用などに適用できるケミカルスペースを拡充するため,天然物,中分子など新規な骨格を有する化合物ライブラリーを効率良く合成する手法を開発し,充実させる。具体的には、以下に示した5つの項目に関して,高次構造化合物の類縁体合成技術の高度化を行う。開発した合成技術を基盤として従来にない化合物ライブラリーの構築を行い,構造展開の支援に活かすとともに創薬研究の人材育成も目的としている。

  1. アルカロイドを含む多環性骨格合成技術の高度化
  2. マクロライド合成技術の高度化
  3. リン脂質合成技術の高度化
  4. 環状ペプチド合成技術,および人工のアミノ酸の合成技術の高度化
  5. 核酸ミメティクスの合成技術および多環式複素環の新規修飾法の高度化


本拠点研究の流れ
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