第一観察路

和名：ウツボグサ
学名：Prunella vulgaris Linn. var. lilacina (Nakai) Nakai
科名：シソ科
使用部位：花穂
生薬名：カゴソウ（夏枯草）
用途：利尿　消炎

和名：オオバコ
学名：Plantago asiatica Linn.
科名：オオバコ科
使用部位：全草
生薬名：シャゼンソウ（車前草）
用途：利尿　鎮咳

和名：クロモジ
学名：Lindera umbellata Thumb.
科名：クスノキ科（Lauraceawe）
使用部位：枝葉と幹
生薬名：幹の部分を「烏樟」という
成分：精油成分（クロモジ油）
用途：枝：高級爪楊枝・枝葉：クロモジ油（芳香性健胃薬）原料・烏樟：芳香性健胃薬
補記：クロモジに含まれるcinnamoyl-hexahydrodibenzofuran 誘導体は、in vivo および in vitroにおいてメラニンの合成を抑えるという（Mimaki Y, et al., Chem. Pharm. Bull. 43: 893-895, 1995）。

和名：スズラン
学名：Convallaria keiskei Miq.
科名：ユリ科（Liliaceae）
使用部位：根・根茎
生薬名：鈴蘭根
用途：鈴蘭根には強心利尿の効果はあるが、本生薬を民間あるいは漢方方剤の何れにも用いるべきでない。
ドイツスズランやスズランは観葉植物として親しまれであるが、まれに飼い犬などがこれを誤食して死亡する例がある（Moxley RA, et al., J. Am. Vet. Med. Assoc. 195: 485-487 ,1989）。
補記：スズランの毒成分（convallatoxin）はジギタリスやストロファンツスに含まれる強心配糖体（digitoxinやstrophanthin）と類似した構造をもち、中毒量では心血管系で不整脈や房室ブロックを誘発、胃腸系では激しい嘔吐、中枢神経系では幻覚や眩暈、精神錯乱などを発症する。死亡の原因は心不全。

和名：ドクダミ
学名：Houttuynia cordata Thunb.
科名：ドクダミ科
使用部位：地上部
生薬名：ジュウヤク　（十薬）
用途：利尿・緩下・解毒を目的とした民間薬（健康茶）として利用される

和名：モミジガサ
学名：Cacalia delphiniifolia
科名：キク科（Compositae）
使用部位：-
生薬名：-
用途：もっぱら山菜として食用にされる。別名「シドケ」。
宮城県のある地域ではこの植物をせき止めとして民間薬的に使用するらしい。
※本植物の若芽は猛毒のトリカブトと形態が類似しており、採取の際にはトリカブトと見誤らないよう注意を要する。

和名：ヨモギ
学名：Artemisia princeps Pampan.
科名：キク科
使用部位：葉、腺毛、毛
生薬名：ガイヨウ（艾葉）
用途：食用となるほかに、腹痛・吐瀉・止血のための民間薬、もぐさ（灸）としても利用できる。漢方処方にも配剤される。

和名：ワレモコウ
学名：Sanguisorba officinalis Linn.
科名：バラ科
使用部位：根
生薬名：チユ・ヂユ（地楡）
用途：収斂　止血