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University of Western Australia (Prof. Scott Stewart)

2019年10月1日~12月24日  DC1 下村 誠志

私は、西オーストラリア大学のScott Stewart先生の研究室に三ヶ月間留学する機会をいただきました。西オーストラリア大学は、世界一美しい街の一つとも言われる西オーストラリア州の州都パースに位置し、西オーストラリア州で最も歴史が長く、オーストラリアを代表する8大学(Group8)の一つです。Scott先生の研究室は遷移金属触媒を用いた新規反応の開発やそれらの反応を利用した天然有機化合物の全合成を研究しています。今回、私はScott研究室でNi触媒を用いた新規反応開発に携わりました。また、Gavin Flematti先生の研究室とも天然有機化合物の生合成経路に関する共同研究を行いました。今回の留学は、東北大学マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラムの活動の一環として実施し、移動費・滞在費を支援していただきました。

留学に至るまで
6月末、西オーストラリア大学のGavin先生から徳山先生宛に共同研究の依頼がありました。依頼された共同研究の内容が私の博士研究テーマに近いこともあり、実際に西オーストラリア大学に行って、化合物を合成することになりました。しかし、Gavin先生の研究室は、天然有機化合物の単離や構造決定を専門にしている研究室で合成設備が十分ではなかったため、同じ大学内で有機合成を専門とする別の研究室を探すことになりました。タイミング良く、西オーストラリア大学のScott先生が、京都大学に客員教授として来日されていました。7月初めに、京都にて徳山先生がScott先生と直接会って事情を説明してくださり、留学したい旨を伝えたところ、その場で快く受け入れていただけることになりました。その後、すぐにScott先生から寮を手配などに関する連絡があり、10月からの留学が決まりました。

留学先の研究室での様子
滞在したScott研究室は、西オーストラリア大学化学科のBayliss Buildingという建物の中にありました。私は、平日朝8時から夕方18時頃まで研究室で実験していました。Scott先生と二人でNi触媒を用いた反応開発に関するディスカッションを週1~2回行い、Scott先生とGavin先生、Gavin研の学生の4人で共同研究に関するディスカッションを週1回程度行っていました。Scott研究室では学生同士の議論が活発で、毎日研究について熱く話し合ことができ、大変刺激を受けました。昼食は、研究室の学生とともに建物内にある共用スペースもしくは大学近くのカフェで食べていました。Bayliss Buildingでは毎週金曜日の夕方にビール祭、10月末のBBQや12月のクリスマスパーティーなど数多くのイベントが開催され、所属研究室に限らずケミカルバイオロジーや計算科学など様々な研究室の教員や学生とも親睦を深めることができました。建物内で日本人は私一人だけで少し不安もありましたが、皆フレンドリーで積極的に話しかけてくれたお陰で、何事にも困ることなく楽しい時間を過ごすことができました。

観光
休日は、研究室の学生とボルダリングや近くのビーチ、クリケット観戦などに行って過ごしていました。最後の週末は、2泊3日でパースから約400km離れたアルバニーやワインの産地として有名なマーガレットリバーを観光してきました。オーストラリアの豊かで壮大な自然を実際に見ることができ、良い思い出になりました。

留学を通じて感じたこと
西オーストラリア大学への留学は私にとって初めての海外長期滞在経験になりました。この経験を通じて心の中に存在した二つの壁を克服することができたと感じています。一つ目は、海外で研究することに対する壁です。これまで日本以外の国で研究するには特別な能力が必要で、遠い存在だと思っていました。しかし、実際にScott研究室とGavin研究室で共同研究に携わった経験から、言葉や文化は異なっても研究に対する考え方や姿勢はほとんど変わらないということを実感しました。また、“化学”という共通言語でたくさんの人と議論ができたことは、これまで積み重ねてきたことへの自信とモチベーションの向上に繋がりました。将来、再び海外で研究できる機会があれば、是非挑戦したいと考えています。二つ目は、英語に対する壁です。私は英語に関して苦手意識があり、英語圏での生活に不安を抱えていました。留学を通じて自分なりに英語と向き合えたことで、英語はただのコミュニケーションツールの一つに過ぎないことに気付くことができました。英語そのものより、”相手に自分の考えを伝えたい”、”相手の気持ちを理解したい”という姿勢が大切だと実感しました。今後、自分の視野をさらに広げられるように英語はこれからも継続的に努力したいと思っています。 西オーストラリア大学で過ごした三ヶ月間は、新たな友人との出会いや数多くの学び、発見があり、生涯忘れられない経験になりました。世界を舞台に活躍できる研究者を目指し、今後より一層研究に励みたいと思います。

最後になりましたが、西オーストラリア大学での研究期間中、様々な方からたくさんのご支援をいただきました。留学を快く受け入れてくださったScott Stewart博士、Gavin Flematti博士、三ヶ月の滞在を有意義かつ楽しいものにしてくれた研究室の仲間に厚く感謝します。また、滞在費・渡航費を支援していただいた東北大学マルチディメンジョン物質理工学リーダー養成プログラムの長坂徹也教授と森田雅夫特任教授、貴重な留学の機会を与えていただいた徳山英利教授に厚く御礼申し上げます。

 

大学の近くの公園から撮ったパース市街です。

UWAの象徴的な建物です。

Scott研究室の集合写真です。

Scott先生(中央)と奥様のMartaさん(左)とレストランにて

Gavin先生(右)と共同研究者のSamueleさん(左)

Bayliss Building で開催されたBBQイベント

パース市街

大学からバスで15分くらいのコテスロービーチ

実験室の様子

ビールとフィッシュ&チップス

実験室の様子②

研究室の友人とボルダリング

      

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Last Updated July 24, 2014