豪州で分離されたカビのゲノムマイニングの成果がOLに掲載されまし。

Griffith大学 (豪州) のRohan Davis教授らが分離したカビのゲノムマイニングにより、新規ピラノピロール類の発見に成功しました。特任助教の石さんが博士の時から取り組んでいた成果がまとまりOrganic Letters誌にオープンアクセスで掲載されました。

Genome Mining-Based Discovery of Pyrano[2,3-c]pyrrole Type Natural Products Possessing Alkyl Side Chain with Branched Methyl Groups

側鎖上のメチル基の立体配置を決定するのはとても難しいのですが、RIGAKUとJEOLと共同でmicro EDを利用した構造解析を実施することで、微細な結晶を用いて決定することができました。micro EDのパワフルさを実感しました。そこに、長い付き合いの北大谷口さんの計算化学的手法も合わせることで絶対配置を含めて構造を決定しました。この論文では、ゲノムマイニング、単離構造決定、生合成解析から活性探索までを含めた、ゲノムマイニングを基盤とする天然物探索研究が詰まったものになり、多くの研究者の方とん共同研究により達成されました。ありがとうございます。

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