生薬名 | エイジツ(営実) |
生薬ラテン名 | Rosae Multiflorae Fructus |
神農本草経 | – |
基原植物 | バラ科(Rosaceae)のノイバラ(Rosa multiflora Thunb)またはヤマハマナス(カラフトイバラ)(Rosa davurica Pall.)の果実を乾燥させたもの |
薬効 | 『本朝医談』⇒大便閉の症に有効、瀉下と利尿、浮腫に効果があるとされる。 |
適用 | 民間薬的利用:かつては下剤として利用していたが、使用量を誤ると毒性的に作用するので用いない。 漢方方剤:中国では瀉下・利尿を目標に中医方剤に配剤するが、我が国の方剤には用いない。 |
漢方処方例 | なし |
成分 | フラボン配糖体のquercetin-glucorhamnosideが含まれている他に,瀉下作用のあるkaempferol誘導体のmultiflorin Aを含有する |
最近の研究論文から | 瀉下作用がある活性成分の単利に関する報告(Seto T., et al., Chem. Pharm. Bull. 40: 2080-2082,1992)以降,新たな報告は見当たらない |