分子細胞生化学分野紹介
分子細胞生化学分野は、平成19年4月からスタートした新しい研究室です。どうぞよろしくお願いいたします。
平成24年7月現在、ラボの在籍者は、青木(教授)、巻出(助教)、井上(助教)、可野(助教)4名のスタッフと、4名の補佐の方々、東北大学薬学部の学生・大学院生18名(博士過程5名、修士過程 7名、5年生 1名、4年生 5名)、計26名です。
分野の主催者の青木は、平成19年3月までは東京大学薬学部衛生化学教室に在籍し、生理活性脂質の分野での研究を行ってきました。
研究内容は、リゾリン脂質をはじめ、機能性脂質の生理機能を個体レベル、細胞レベルで明らかにすることです。最終的には、病態発症メカニズムを分子レベルで理解し、創薬のターゲットを提示することを目指します。
方法論としては、生化学・分子生物学的な手法から、ノックアウトマウス、トランスジェニックマウスなどの遺伝子改変動物、モデル動物(ゼブラフィッシュなど)を利用した、解剖学、薬理学、細胞生物学的手法を用います。
仙台の地から情報を世界に発信し、最終的に世界規模で活躍できる研究者を育成することを究極の目標としています。
新しい環境でこれまでの研究を発展させ、さらに新しい研究分野を開拓してゆこうと思っています。
研究室に興味を持たれた方は、私達のホームページを御覧ください。直接ラボにきていただいても大歓迎です。
分子細胞生化学分野に興味を持たれる方へ
当研究室では、研究者育成に特に力を注いでいます。
研究に興味を持ち、将来研究者(アカデミック、製薬企業の研究職等)を志望する方が、研究者としての資質を実につけるための教育研究を行っています。
薬学6年制は2006年度からスタートし、従来の4年制の学生だけでなく、薬学6年制の学生さんが研究室に配属されることになりました。当研究室では、4年制、6年制は問わず、将来研究で生きていこうと考えている人にきてほしいと希望しています。
・実験が好きで、生命現象への好奇心がある人
・何か新しいことに興味があり、また、発見したいと思っている人
・体力がありスポーツが好きな人
・まわりと協調できる人
・生き物が好きな人
以上の、いくつがかあてはまる人募集中です。
興味をもたれる方は御連絡ください。
Q & A
どんな人が分子細胞生化学に向いていますか?
上にも書きましたが、基本的には、生物が好きな人が向いていると思います。生命の神秘・不思議さに興味がありそのメカニズム解明等を面白いと思える人、さらに、そのような研究を創薬研究に応用することに価値観を見いだせる人が向いていると思います。また、これは私どもの研究室に限ったことではありませんが、研究は時間がかかり、数ヶ月、場合によっては1年ぐらいデータが出ないこともあります。そのような状況でもしっかりとした考え方を持ち、初志を貫ける強い意志を持つ方は向いていると思います。
就職はできますか?
これは、必ずしも保証できません。ただ、卒業後行き先が決まらなかった人はいません。私どもの研究室には将来、研究職に就職希望の方が多いです。研究をするために必要な考え方、スキールを学ぶことができると思います。ただ、はじめは研究を行う能力に非常に個人差があるのも事実です。分子細胞生化学で修行してください。
土日休日は研究をするのでしょうか?
基本的には、土曜は休みではありませんが、日曜休日はお休みにしています。しかし、実験の都合によっては日曜休日も来なければならないときもあります。
研究室入る前に必要な知識はありますか?
生化学、遺伝学、薬理学等の知識はつけておいてください。また、最低限の英語は必須です。これらの学問に関しては研究室に所属後、毎日の勉強会、セミナー・コロキウム等で鍛えられます。
研究テーマはどうやって決まりますか?
基本的には学生との話し合いにより研究テーマは決まります。学生が提案してくることもありますし、スタッフが提案することもあります。研究が難航する場合には勇気ある撤退により研究テーマが変わることもあります。
生活費にゆとりがなく、大学院進学を迷っているのですが・・・・・・
衣食住が満たされなくては大学院生活や研究生活を満足に送ることはできません。東北大学では、授業料免除、学生支援機構(旧育英会)による奨学金、TA, RAなどの制度が充実しています。博士課程からは学術振興会特別研究員、東北大学国際高等教育機構等からの支援により社会人並みの給与を受けることができる制度もあります。
将来薬剤師を志望しているのですが・・・・・・・
私どもの研究室では薬剤師養成のための教育プログラムは行っておりません。