Meeting Reports of SeikaHP

学会レポート
M1 岸貴之
リピッド合同カンファレンス
場所:京都府立ゼミナールハウス あうる京北
期間:2015年9月16〜18日

 2015年9月16〜18日に京都で開催されたリピッド合同カンファレンスに参加させていただきました。生化学分野からは青木教授、川名(M2)、木瀬(M2)、岸(M1)が参加しました。
 私は2日目に発表させていただきましたが、口頭発表で与えられた時間を超過する発表をしてしまい、準備不足と対応力不足を痛感しました。また、研究分野が異なる方に自分の研究について理解して頂くことの難しさを感じました。
ただ、様々な先生、学生と個別に発表内容についてお話しさせていただき、他の分野の方から見て自分の研究がどのように見えているのかを知ることができたことは非常に有意義だったと思います。
 この学会は、学会というよりもセミナー合宿といった雰囲気でした。発表でも、自由な議論が活発にかわされ、参加者の研究への熱意を感じました。私も他のラボの研究(生体膜の脂質輸送や脂質プローブの話が多かったです)に対する知識を深めようと考え、積極的に質問をするように考えて望み、質問内容はともかく、複数回質問できたことは良かったです。
 夜は梅田研、栗原研(京都大)、田中研、木原研(北海道大)小林研(理化学研究所)の教員、学生と飲みながら親睦を深めました。研究の話や野球の話(梅田先生と野球したかったです)、ろくでもない話と時間がたつのを忘れる程に楽しかったです。他大の後輩、同期、先輩を含めた多くの友人ができ、今後もラボは違いますが、お互いの活躍を願ってリピッド合同カンファレンスを終えることとなりました。
 研究に対するモチベーションも高まり、非常に有意義な3日間だったと思います。今後は飲み会だけではなく、研究で記憶に残るように尽力したいと思います。

学会レポート
第14回 次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム2015
2015年9月12日(土) 〜9月13日(日)
千葉大学亥鼻キャンパス 医薬系総合研究棟, 千葉
M2 川名 裕己

千葉で開催された第14回 次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム2015に参加させていただきました。この会は、薬学会生物部会の先生方が中心となり1年に1度開催されるもので、学生のプレゼンテーション能力やディスカッション能力を鍛えることを目的にしたユニークな会です。鍛えると言うだけあり、発表時間が10分に対して、質問時間が10分と学生自身の討論する力が特に試される形であり、フロアの先生方からの鋭い質問や指摘に対して柔軟にかつ的確に応答することが求められます。さらに、発表者一人一人に対して発表や討論の内容が点数化され、採点が行われて成績優秀者は表彰されます。
 当研究室は青木教授と川名が参加し、私は細胞内のホスホリパーゼAの基質解析に関する発表を行いました。自分が発表を行う前に何題か別の大学の学生の発表を聴いていましたが、やはり厳しい質問が投げかけられ受け答えに困る学生の姿を目の当たりにし、自分も他人ごとではないと緊張と焦りを感じました。発表はやはり緊張が影響したせいか発表時間を若干オーバーしてしまいました。質問も矢継ぎ早に飛んできてうまく説明ができなかったり雑になってしまった印象でした。終わってみればもう少しうまく発表し、受け答えができたのではと悔しさの残るものでした。発表を通じて自分が発表する上で足りない点などがいくつか認識できた点では収穫のあるものでした。また、聴衆として様々な分野の学生の発表を聴くことでも得ることが多くありました。発表の話の仕方から討論の進め方はどの学生もある程度まとまっており、レベルの高い発表が展開されていると感じました。聴いていて考えさせられたのが厳しい質問を投げかけられ、応答に対して質問者がなかなか引き下がってくれないときにいかに相手を論理的にかつ的確に説得していくのかという点であり、こういった能力は研究者と呼べる人材になるためにこれから磨かなければならない点であると感じました。さらに先生方の質問内容を聴くことでどういった点が研究を行う上で重要なのか意識する上で非常に参考になりました。
今までは研究室での実験中心の考え方でしたが外への発信能力も研究者の重要な要素であることを認識させられるよい機会となりました。

学会レポート
2015 FASEB Science Research Conference "Lysophospholipid From Bench to Clinic"
2015年8月23日(日) 〜8月28日(金)
Banff, Canada
M2 木瀬亮次

カナダ・バンフで開催されたFASEB Science Research Conference (SRC) "Lysophospholipid From Bench to Clinic" に参加させていただきました。
 生化学分野からは青木、可野の両先生と木瀬、藍川、Wangの学生3人が参加しました。6日間に渡る長期の日程のなか、朝のセッションは8時30分から、夜は21時30分まで、参加者全員がひとつの会場に集まりシンポジウム形式の発表に耳を傾け、熱のこもった議論が交わされました。昼の空き時間には風光明媚なバンフの土地を周り、ポスターセッションでは自由闊達な議論が交わされました。わたし個人としては2015年2月に開催された6th International Conference on Phospholipase A2 and Lipid Mediators (PLM2015) に続いての国際学会の参加となりましたが、日本で開催されたPLMとくらべ日本語話者が少数でありコミュニケーションには英語が必要不可欠であるという環境を体験し、遅れをとらず親しく情報を交換する関係になるには英会話の力が足りないことを強く意識させられました。わたしは幸いにも口頭発表を行う機会をいただき、会場でも多くの人からアドバイスを受けることができとても有意義な時間を過ごすことができました。会場では合わせて60以上の口頭発表が行われましたが、世界発信のさまざまな研究成果を聞いても新規性・独創性が高い研究はどのようなものも際立って感じられたのが印象的でした。また、わたしたちの研究室の進む方向や、わたし自身の研究の方向性についても貴重な示唆を得て見識を深めることができました。この貴重な経験を今後の研究成果に活かしていきたいです。
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学会レポート
M2 Wang Jiao
学会名:FASEB Summer Research Conference on "Lysophospholipid mediators"
期間:2015年8月23日(日)〜28日(金)
場所:Banff, Canada

 From 23rd August to 30th August, FASEB Summer Research Conference "Lysophospholipids from bench to clinic was held in Banff, Canada. It was my great honor to present my recent work in this conference. In Banff, we met lots of famous experts and their speeches make me understand the current situation for the study of LPA and S1P more systematically. Especially for S1P that I am working on it now, lots of new stories inspired me a lot. The part of ‘meet expert’ in the conference gave us young people great chances to have lunch with those experts. Although it was still very difficult for me to exchange very deep thought with the experts, I tried to talk with several of them and they were all very nice and willing to explain patiently. I was also so lucky that I made several friends with the Chinese who are also doing researches in different foreign countries. We will keep in contact and hope can have further communication in the future.
Most importantly, it was my first time doing oral presentation in an academic conference. It is precious that the most people that attend FASEB this time had the chance of oral presentation. It made me so nervous, but it was a great experience and practice.
Thanks to professor for giving me the chance to attend this conference. I will keep on working hard and try to do research better. Hope can have more and more chances in the future.

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D3 雪浦弘志
新学術研究脂質マシナリー班会議
場所:順天堂大学センチュリータワー(東京都)
期間:2014年6月28~29日

 2014年6月28~29日に順天堂大学センチュリータワーで開催された新学術研究脂質マシナリーの班会議に、青木、巻出、井上、可野、西岡、奥谷、藍川、上水、新上、雪浦の10名で参加させて頂きました。
 この班会議では、脂質メディエーター研究のトップランナーである班員の先生方の研究内容について拝聴させていただきました。様々なモデル生物を用いた脂質メディエーターの生体内機能解析や、ヒト疾患と脂質の関連など興味深い発表を聞き、改めて脂質研究の面白さ、奥深さを感じることができました。また領域代表の横溝先生がおっしゃっていましたが、班員間での情報共有や共同研究が活発に行われ新しい研究結果が生まれていることを知り、研究者にとってこういったつながりや交流がとても大切であることを実感しました。
 初日の発表後の懇親会では、他研究室の若手研究者の方々や教授の先生方とお話することができ、楽しい時間を過ごすことができました。
 2日間の班会議を通して素晴らしい研究発表に触れ、自身の研究意欲を高めることができました。脂質領域の研究の発展に少しでも貢献できるよう今後も研究に取り組んでいきたいと思います。

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M2 上水 明治
学会名:日本薬学会第134年会
期間:2014年3月27日(木)〜30日(日)
場所:熊本大学

 2014年3月27日〜3月30日に熊本で開催された日本薬学会第134年会に参加させて頂きました。当研究室からは青木教授と奥谷、藍川、上水の4名が参加しました。
 本学会は、薬学に携わる研究者の方が集まるということで様々な研究分野の発表が行われました。今までの学会では当研究室の研究テーマに近い発表を聞く機会が多かったので、今回は異なる分野の研究の勉強にもチャレンジしました。聞き慣れない単語が多く理解するのに苦戦することもありましたが、楽しく発表を聞くことができました。特に、立命館大の藤田先生のインシリコスクリーニングについての発表は興味深く、結晶構造が解かれていないGPCRの3次元モデルの構築のためにどのような工夫がなされているかを知ることができました。
 今回の学会での口頭発表は、聴衆の方々に分かりやすく研究内容を伝えることを強く意識して臨みました。私の発表内容はHTS機器を使用したGPCRのアゴニストスクリーニングでした。このテーマは特にアカデミックの方々には馴染みがなく、発表内容の面白みを伝えることが難しいと考えています。本番に臨むに当たり、スライドを見やすくし、発表の流れを分かりやすくすることを意識して資料作りを行いました。結果、優秀発表賞を頂くことができ、非常に嬉しかったです。
 夜は熊本の料理を堪能してきました。食べ物では馬刺、お酒では焼酎を頂き、お腹も満足できました。他の研究室の方とお酒を一緒に飲んだことも非常に楽しかったです。
 今後は、今回の受賞を励みに更に研究を進めること、研究内容を分かりやすく伝えることを意識しながら研究生活を送っていきたいと思います。

学会レポート
D1 藍川 志津
学会名:日本薬学会第134年会
期間:2014年3月27日(木)〜30日(日)
場所:熊本大学
 熊本大学で開催された日本薬学会年会に、青木教授、D3奥谷、D1藍川、M2上水が参加しました。九州は既に桜が咲いており、今年の春は熊本と仙台で二度桜を楽しむことができました。
 この学会はいつもの脂質分野だけ、生化学分野だけの学会とは異なり、薬学を構成する様々な分野の方々が参加します。色々な方の発表を聴き、薬学は有機化学、生物学、物理化学等の実に多様な分野から成ることを改めて実感しました。
 今回私は口頭発表を行い、このような学会の場で初めて、発表賞を受賞することができました。受賞に至るまでにご指導頂いた周囲の方々に感謝するとともに、今後もこうした評価を頂けるよう、努力し続けたいと感じました。


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M2 鈴木 健介
学会名:第86回日本生化学会
期間:2013年9月11日(水)〜13日(金)
場所:横浜パシフィコ

 2013/9/11-13に横浜で開催された第86回日本生化学会に参加させていただきました。当研究室からは青木、井上、可野の各先生と、修士以上のほとんどの学生という大人数での参加となりました。
私はこの学会参加で自分を鍛えるための目標を立てて望みました。一つは分かりやすく、興味を持ってもらえる口頭発表を行うことです。このため自分が伝えたいことを初めて聞く人に正確に伝えること、そのために必要な見やすいスライドにすることを追求しながら準備、本番の発表にあたりました。本番では多くの先生方からのご質問を頂き、自分の研究に少しは興味を持って頂けたとうれしく感じました。一方その中には自分が至らなかった点に関して鋭いご指摘があり、自分の視野の狭さを思い知り悔しい思いもしました。
 以前参加した学会では様々な研究者の最新の研究成果の発表を前にただ圧倒されてしまい、なかなかコンタクトをとることができませんでした。今回はその経験をふまえ、二つ目の目標としてもっと積極的に外部の研究者の方と交流していこうと考えました。今回はポスター発表の際に横溝先生を始め多くの方々とディスカッションをさせて頂き、非常に有意義な時間となりました。特に我々が最近注目している免疫分野に関するご指摘やアドバイスは普段得られないことが盛りだくさんで大きな収穫となりました。そして、研究室に帰ったら早速検討してみよう、結果はどうなるだろうと新たな研究のモチベーションを得ました。
 学会参加に加え、横浜の中華料理を堪能したり、他大学の方々との飲み会を楽しんだりと、刺激的で有意義な時間でした。目標の達成できた部分、出来なかった部分を反省し、研究者としてもっと成長したいと改めて感じました。この経験を糧として今後もより一層努力したいと思います。





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M2 滝田浩之
学会名:第86回日本生化学会
期間:2013年9月11日(水)〜13日(金)
場所:横浜パシフィコ

  9/11から3日間、横浜・パシフィコ横浜で開催された¬¬¬第86回日本生化学会大会に参加させて頂きました。この学会は”生化学”という大きな括りで基礎研究から新学術領域まで幅広い分野から人が集まる、比較的大規模の学会になります。当研究室からは青木、井上、可野、中永、石黒、雪浦、奥谷、西岡、滝田、鈴木、藍川、新上、上水、総勢13名と大所帯での参加となりました。私自身、生化学会への参加は去年に引き続き2回目となります。前回大会では、初学会の緊張(+お酒での失敗・・)で思うような発表が出来なかったため、今回はそのリベンジ戦!として学会に臨みました。
 私は今回、リン脂質やリパーゼ関連の発表が主な脂質生物学部門での発表となりました。会場に入ってまず驚いたのは人の多さです!あまり広くない会場ということもありますが、準備された席はほぼ満席で、立って発表を聞いている人も見受けられました。脂質分野の注目度が近年高まっているという話は様々な先生から伺っていましたが、今回はそれを肌で感じることが出来ました。そのような多人数の面前での発表は経験がなく緊張はピークに達していましたが、可能な限り分かりやすい発表を心がけ、大変僭越ではあるのですがメモリアル賞を頂くことが出来ました。倍返し!まではいかなくとも1.5倍返しぐらいのリベンジは出来たのかなと思います。今までご指導頂いた先生方に感謝すると同時に、今後の研究活動により一層身が引き締まりました。
 また夜は港街・横浜を堪能してきました。横浜中華街ではランキング5位(本当は1位に行きたかった・・)の有名店で中華コースを頂いてきました。北京ダック、エビチリと私のお目当てが食べられたので大満足です。また、流石本場ということで、マーボー豆腐の辛さも本場級でした。口を火傷しかけた上◯君、お腹にダメージを負った西◯さん、大丈夫でしたでしょうか(笑)?
 3日間と長いようであっという間の学会でしたが、様々な分野の最新研究への知見を深め、多くの方々と親睦を交わすことが出来た本学会は大変有意義な時間となりました。今回の経験を今後の研究生活に生かしたいと思います。

北村&新上.jpgJB論文賞を受賞した北村君(現小野薬品工業)とメモリアル賞を受賞した新上君中永景太.jpg中永君もメモリアル賞を受賞皆.jpg発表が終わって皆で




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M2 藍川 志津
学会名:第12回 次世代を担う若手ファーマ・バイオフォーラム2013
期間:2013年9月14日(土)〜15日(日)
場所:東京大学本郷キャンパス

 東京大学で開催されたファーマ・バイオフォーラムに、アドバイザーとして青木教授・可野助教、発表者として新上(M1)・藍川(M2)が参加しました。
 この学会では学生が発表者として参加し、自分の研究成果を発表します。また、質疑応答時間が10分間と他の学会に比べかなり長く、討論する能力が試されます。実際に、私自身も鋭いご指摘を頂き、人に分かりやすく話を伝えることの難しさを痛感しました。その一方で、多くの優秀な学生の方々の発表を聴き、その後の懇親会で触れ合うことができたこと、複数の先生方に温かいアドバイスを頂けたことは、今後の研究への意欲に繋がりました。
 今回の発表は自分の中でまだまだ未熟なものでしたが、この経験を活かしてこれからも励んで行こうと思います。

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D2年 奧谷倫世
学会名:リピッド合同カンファレンス
期間:2013年8月31日(土)〜9月2日(月)
場所:国立女性教育会館(埼玉県嵐山)

 2013年8月31日~9月2日に埼玉県嵐山で開催されたリピッド合同カンファレンスに、青木、井上、可野、中永、石黒、奥谷の6名で参加させて頂きました。嵐山の国立女性教育会館にて学部生、大学院生が各自の研究内容について発表を行いました。夜は懇親会と二次会で親睦を深めました。
 この合宿はお茶の水女子大の小林先生、京大の梅田先生、北大の田中先生が共同で主催しており今年で4度目だそうですが、私たちが参加したのは今年が初めてでした。どのような雰囲気なのか分からないまま迎えた初日、お茶ノ水女子大の女の子たちのまるで学生だけの集まりであるかのような和気あいあいとした様子にとても驚きました。しかし、おかげで気軽にディスカッションができる雰囲気だったので、私も積極的に質問ができました。
 発表は、私たちが普段よく聞く脂質メディエーターに関するものは少なく、むしろ膜の構成成分として、あるいはエネルギー源としての脂質に着目した研究が多かったです。
私は2日目に発表を行いました。これまで発表したことのない内容でしかも20分発表だったので、少し緊張しましたが、発表が終わった後に数人の先生方とディスカッションさせていただき、励ましの言葉も頂きました。今後の研究へのモチベーションが高まり、とても有意義な3日間を過ごすことができました。

Kawakudari.pdf自由観光:長瀞名物ライン下り

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M2 藍川 志津
学会名:第31回日本受精着床学会総会
期間:2013年8月8日(木)〜9日(金)
場所:別府国際コンベンションセンター

 別府で開催された日本受精着床学会総会に、当研究室からは藍川が参加しました。
 この学会は受精・着床や、子宮内膜症等の婦人科系疾患に関する最新の研究を発表する場で、臨床現場で活躍されている医師の方々がほとんどの中、僭越ながら参加させて頂きました。
 今回の学会では、最近大きな話題となった減胎手術についての発表や、代理母出産を経験した母子の方々の講演等、普段触れられないような不妊治療の現場の生の声を聴くことができ、大変貴重な機会でした。また、不妊治療に関する最新の研究を拝聴し、技術の発展に驚くとともに、未だに治療成功率が低いままであるという現状も実感し、自分自身の研究にもますます力を入れて行かなければならないと感じました。
 私は今回、発表は行いませんでしたが、会場でお会いした産婦人科医の先生と研究内容についてディスカッションし、様々なアドバイスを頂きました。頂いた意見を参考に研究を進め、来年は是非発表者として学会に参加したいと感じました。

学会レポート
2013 FASEB Science Research Conference
2013年8月4日(日)~8月9日(金)
ニセコ(北海道)
D1 西岡達二

 北海道ニセコで開催されたFASEB Summer Research Conference (SRC) on Lysophospholipid -From bench to clinic-に参加させて頂きました。FASEB SRCは欧米を中心に開催される合宿型のmeetingです。朝から晩までシンポジウム形式のtalkが続きます。また、3食も参加者で共にし、どっぷりとサイエンスに浸ります。リゾリン脂質の分野は日本人の貢献が大きいので、今回のFASEB SRCは日本で開催されました。北海道大学の五十嵐泰之先生がOrganizerで、同じく北海道大学の木原章雄先生、順天堂大学の横溝岳彦先生、そして青木先生がCo-organizerをされています。生化学分野からは青木、井上、可野の先生方と雪浦、石黒、奥谷、西岡の計7名が参加しました。

 国際学会ではありますが、約130名の参加者のうち約80名が日本人と、日本が脂質の世界をリードしていることを実感しました。口頭の発表会場は一つで、全参加者が聞く形式になっており、いずれの発表も熱いディスカッションが行われていました。また、リゾリン脂質、ロイコトリエン、プロスタグランジンをはじめとする脂質の基礎研究の勢いが感じられ、今後さらなる創薬へとつながっていくと確信しました。

 私は学会の2及び3日目にポスター発表をさせて頂き、多くの先生方からポジティブな意見及びアドバイスを頂戴しました。ポスター会場でのディスカッションの時間が長くとられているため、多くの研究者の方と親交を深めることができ、非常に有意義な時間でした。また、国際学会ということで英語の重要性を改めて認識させられました。

 5日目にはポスターの優秀賞が発表され、生化学分野からは井上助手が最優秀賞であるBIOCHEMICAL JOURNAL賞を、可野助教がFASEB賞を受賞しました。5名の選考のうち2名が生化学分野から選出され、先生方とラボの研究力を評価されたことを非常に嬉しく思いました。

 6日間にも渡る長期の学会でしたが、新たな知見や、自分の研究へのアドバイス、ネットワークなど多くのものを得ることができました。これらの収穫を今後の研究に活かしていきたいと思います。


FASEB Asuka.jpg最高賞のBiochemical Journal賞を井上助手が受賞FASEB Kano.jpg可野助教はFASEB賞を受賞FASEB all people.jpg受賞者+Organizerで記念撮影FASEB all.jpg学会が終わって皆で

学会レポート
D2 奥谷倫世
新学術研究脂質マシナリー&自然免疫合同ワークショップ
場所:鳴門(ルネッサンスリゾートなると)
期間:2013年7月2日ー4日

 2013年7月2~4日に徳島県ルネッサンスリゾートなるとで開催された脂質マシナリー&自然免疫合同ワークショップに、青木、井上、可野、石黒、奥谷の5名で参加させて頂きました。鳴門のリゾートホテルにて、朝から夕方まで各班の若手(修士、博士課程の学生がメイン)の発表を聞き、夕方からは夕食を兼ねた懇親会と二次会で親睦を深めました。
 今回は自然免疫の領域との合同の集会だったので、普段あまり聞くことのできない自然免疫の研究に触れることができました。特に脂質の発表とは異なり、細胞内での事象に着目した内容が多いことが印象的でした。
 懇親会では富山薬事研究所所長の高津先生とディスカッションをし、創薬研究に対する熱いお話を伺うことができました。また私の研究内容についてもいくつかアドバイスを頂きました。他にも、他大の院生と多くの話をすることができて、とても刺激を受けました。
 2日目の午後はエクスカーションとして鳴門の渦潮を見に行きました。が、外は嵐で船が揺れに揺れ、私は渦潮を見ることなく船内でダウンしました。大塚美術館組はゆったりと見物できたようで、そっちにしていればよかったと悔やまれます(笑)
 次に班会議に参加させていただける機会があれば、私も発表する側に立ちたいです。そのために、今の研究を早く発表できる形にまとめられるようこれからも頑張りたいと思います。

Naruto.pdfエクスカーション:鳴門渦潮 外は大嵐で私は渦潮どころではありませんでした

学会レポート
D2 雪浦弘志
Gordon Research Conference - Vascular Cell Biology -
場所:アメリカ・カリフォルニア州・ベンチュラ
期間:2013年 1/27~2/1

 2013/1/27~2/1にアメリカで開催されたGordon Research Conference(GRC)に雪浦(D2)が一人で参加させていただきました。この会議はサイエンスの分野で歴史と権威があり、広く知られている研究集会です。今回はVascular Cell Biologyの分野に参加させて頂きましたが、発表する方々はやはりその分野のトップランナー達で、まだ論文化されていないようなデータも織り交ぜつつ、素晴らしい発表をされていました。私はポスター発表をさせていただいたのですが、そこで著名な先生方にアドバイスを頂き、今後の自分の研究を行っていく上でとても参考になりました。
 今回このGRCには一人で参加させていただいたのですが、一人で海外に行くというのは初めてで英語もあまりわからず、ホテルに辿り着いてチェックインし、学会会場に行くまでに様々なハプニングを体験しました。そしてポスター発表でも、自分の言いたいことを英語で相手に伝えることや相手の質問の意味を理解することの難しさを痛感しました。
 このように英語でのコミュニケーションの難しさを感じた5日間でしたが、貴重な経験を多く得ることができました。今後、得られた経験を活かして研究に励んでいきたいと思います。



Sky.jpg学会会場は写真撮影禁止だったので、学会会場を外から撮影Port.jpg宿泊したホテルの自室から見えたヨットハーバーFood.jpgホテルから少し歩いてタコスを食べに

D2 石黒純
第14回 Pharmaco-Hematology Symposium
東京 日本薬学会長井記念ホール
2013年6月1日

 2013年6月に東京で開催されたPharmaco-Hematology Symposiumに参加させて頂きました。
 この学会は日本薬学会生物系薬学部会主催のシンポジウムであり、血液学関連分野の幅広い領域の研究者が集まる学会です。脂質に関する学会に多く参加してきたこともあり、これまで知らなかった分子やその重要性を知ることができた学会でした。特に、分泌性のDel-1というタンパク質が内因性の酸化LDL阻害分子として機能する可能性や、動脈硬化におけるカルパインシステムの機能に関する講演は、私にとってはとても新鮮で興味深く、より広い視野をもって研究に臨んでいかなければならないと強く感じました。
 今回、私は酸化LDLに応答する新規GPCRに関する発表をさせて頂きましたが、多くの先生方から質問やアドバイスを頂くことができました。また、光栄なことに大学院生優秀発表賞を頂くことができ、自分の研究に対して興味を持って頂いたことを非常に嬉しく思います。これを励みに今後の研究に取り組んでいきたいと思います。

日本生化学会
場所:福岡国際会議場
修士課程1年 滝田浩之

  福岡博多で開催された第85回日本生化学会大会に参加させて頂きました。生化学分野からは青木、奥平、井上、可野の各先生と、中永(D2)、石黒(D1)、雪浦(D1)、板井(M2)、橋下(M2)、藍川(M1)、滝田(M1)と多くの学生が参加しました。
 基礎研究から新学術領域まで様々な分野の最新研究発表、分野を超えた激しい討論など、初学会である私にとっては全てが新鮮に感じられました。特に、英語シンポジウムでは、日本人の先生方が英語で熱く討論されている姿を見て、学問の国際化を強く再認識させられました。
 今回、私は口頭発表とポスター発表で参加させて頂きました。口頭、ポスター共に上手く発表出来ていたか余り自信はありませんが、村上研の平林先生を始め多くの方々に質問していただき、自分の研究テーマに少しでも興味をもらえたと嬉しく感じました。(次回はもう少し上手く答えられるように精進します。)このように、見ず知らずの研究者とでも熱く自分の意見を言い合えることも、またひとつ研究の楽しさなのかなと感じることが出来るような学会でした。
 今回の学会は福岡博多ということで、ラーメン、明太子、モツ鍋などなど、たくさんのご当地名品を頂くことができ、非常にお腹いっぱいの学会となりました。また、飲み会を通じて他の研究室の学生とも親交を深められ、有意義な時間となりました。
 初学会ということもあり緊張の連続でしたが、そんな中でも学会を通じて学べたことを今後の研究生活に活かせれられればと思います。


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日本生化学会
場所:福岡国際会議場
修士課程2年 板井恵理子

 2012年12月14日(金)~16日(日)に開催された第 85 回日本生化学会大会
に、東北大学大学院薬学研究科分子細胞生化学分野から、青木、奥平、井上、可野、中永、石黒、雪浦、板井、橋本、藍川、滝田の 11 名で参加させて頂きました。

 初めて参加させて頂いた学部 4 年での生化学会では、学会の雰囲気に飲まれ、頭が真っ白になりながら自分のポスターの前に立ち、予習した要旨集を握りしめつつ口頭発表やポスター巡りをした記憶があります。それから早 3 年、共に「軟骨形成における LPA シグナルの機能解析」というテーマを行ってきた有馬博士の研究成果も携え、今回の学会発表に臨みました。これまで本研究を見守ってきて下さった先生方や他大学の学生のみなさま、多くの方々とディスカッションさせて頂き、非常に有意義な時間となりました。特に今回の学会では着眼点がいつもとは異なる質問やご指摘を賜ることが多く、それによって普段では得られない気付きがあったのも、収穫のひとつでした。加えて、研究をまとめるのにもあと一歩!というところでの、やる気と元気の源は、ポジティブデータやこういった機会に特に得られるものだと再実感することとなりました…。
 また今回の学会では、水炊きやもつ鍋など、福岡ご当地グルメを楽しませて頂きました。加えて、他大学の学生達や先生方と交流することもでき、非常に楽しいひとときでした。
 他分野の先生が多く集まる本学会に参加させて頂き、貴重な経験を多く得ることができました。今後も研究に励んでいきたいと思います。



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新学術研究脂質マシナリー第3回班会議レポート
場所:秋田県秋田温泉さとみ
博士課程1年 奥谷倫世

 2012年11月12、13日に秋田県秋田温泉さとみで開催された第3回脂質マシナリー班会議に、東北大学大学院薬学研究科分子細胞生化学分野から、青木、巻出、奥平、井上、可野、雪浦、奥谷の7名で参加させて頂きました。
 私は今年の2月に東京で開催された若手ワークショップには参加させて頂きましたが、班会議への参加は今回が初めてでした。事前に班会議の次第を見たときには、発表者の錚々たる顔ぶれに、私のような学生が参加していいのかと不安でした。実際に参加してみると研究代表の先生方の発表は非常に分かりやすく、終始とても良い雰囲気で活発な討論が行われており、大変充実した時間を過ごすことができました。
 今回の班会議で強く印象に残ったのは、脂質に関して様々な分野の研究がなされていることでした。特に、二宮先生の久山町研究の発表と小林先生の脂質の有機合成の発表は、私がこれまでに参加した学会ではほとんど聞くことのできない内容で、とても興味深かったです。そして、研究成果を知的財産として終わらせるのではなく、医療に貢献しようという脂質マシナリー研究グループの強い目的意識を実感しました。
 2日間の班会議を通して素晴らしい研究発表に触れ、自分の研究意欲を高めることができました。まだまだ勉強不足ではありますが、青木班の一員として少しでも領域に貢献できるように日々努力していきたいと思います。最後に、この班会議の準備をして下さった横溝先生、村上先生をはじめ諸先生方に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

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学会レポート
M1 藍川 志津
学会名:第30回日本受精着床学会総会
場所:大阪国際会議場(大阪府)

 今回、日本受精着床学会が開催する総会に参加させて頂きました。この学会は名前の通り受精と着床に関する研究成果を発表する場で、可野助教、藍川が参加しました。
 初めて参加した学会で初めての学会発表でしたが、発表に対したくさんの質問、意見を頂き、非常によい経験となりました。今回の参加者のほとんどは産婦人科で実際に治療に携わっている方々でした。そういった臨床の先生方の発表を拝聴していても、着床がうまくいかないことはやはり大きなネックとなっているようで、着床と大きな関わりのあるLPA3に多くの方が興味を持ってくださったのではと感じました。
 先程も少し触れましたが、臨床の方の発表に触れることができたのは、今回非常に良い体験でした。普段であればなかなか知ることのできないような今現在の不妊治療における問題を知ることができました。また、まだまだこの分野に対して知識が足りないということも同時に痛感し、今後研究を進めていくうえで大きな意欲につながりました。
 医師の方々の中に紛れて発表するということで、はじめは恐縮しながら参加した学会でしたが、貴重な経験を多く得ることができました。今回の経験を糧に今後も研究に励んでいきたいと思います。
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学会レポート
D1 雪浦 弘志
学会名: 第54回 日本脂質生化学会
期間: 2012年6月7日(木)、8日(金)
場所: 九州大学医学部百年記念講堂 (福岡県)

 今回参加させて頂いた日本脂質生化学会は、その名のとおり脂質関連研究を行っている方々が集まります。当研究室でも脂質の研究をしていますので、身近な学会であり、毎年ラボメンバーのだれかしらが参加しています。今回、青木、巻出、井上の各先生と、石黒(博士1年)と雪浦が参加しました。
 私は学会2日目に口頭発表をさせていただいたのですが、脂質界の著名な方々に鋭い質問をしていだだき(うまく答えられませんでしたが・・・・)、自分の研究内容に少しは興味を持ってもらえたのだとうれしく感じました。
 他の方々の発表は同じ脂質関連ということで非常に興味深く、とても引きつけられる内容でした。中にはなかなか内容を理解できず、自分の知識・理解不足を感じ、もっと精進しなければ!と思いました。ただ今回の学会で、私は積極性を持つために「学会中に1つは質問をする」ということ目標に掲げ、実際にそれを達成できたことは良かったです。今後も学会にでることがあれば積極的に質問をし、理解を深めていきたいです。
 また学会の醍醐味(?)である懇親会は、マリエラ号(写真)による博多湾クルーズということで人生初のクルーズを楽しめました。そこで他大学の学生達や先生方とお酒を片手に交流することができ、非常に楽しいひとときでした。
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学会レポート
D2 中永景太
学会名: 日本分子生物学会 第12回 春期シンポジウム
期間: 2012年4月25日(水)~26日(木)
場所: 石和温泉 慶山 (山梨県)

 日本分子生物学会が毎年主催している、春期シンポジウムに参加させて頂きました。今回、青木先生と、石黒(D1)、雪浦(D1)、中永が参加しました。
 本学会では、各分野のトップで活躍されている先生方の最新の研究成果だけでなく、なぜ研究の道に進んだのかという個人的には興味深い話を数多く聞くことが出来ました。特に印象的だったのは若山照彦教授の発表内容でした。若山教授は世界で初めて体細胞クローンマウスを誕生させたというすばらしい功績をお持ちの先生ですが、私と同じく英語が大の苦手ということで、英語の論文を読まなくて済むような自分だけの研究分野を切り開いていったという経緯があります。それがマイクロマニピュレーターを用いた高度な専門的技術を必要とする実験手法をマスターして、自分にしかできない実験をするということでした。また若山先生は「死ぬまで研究をやりたい」と本当に心から研究が好きであるということが伝わってきました。若山先生のように自分にしかできない研究を追い求めて、なおかつ死ぬまでやりたいというほど好きな研究に出会えたことを少し羨ましく思いました。
 今回の学会では初めて、専門分野も年も異なる学生、先生と相部屋で過ごすということを経験しました。そのため、今までの学会以上に学生同士あるいは先生と親しくなることができ、様々な情報共有をすることが出来ました。夜の懇親会でも多くの人と明け方まで飲み明かし、お酒を通して有意義な交流を持てたと実感しています。また学会会場が温泉地ということで、日頃の疲れを癒すことができたのも大きな収穫でした。
 最後になりますが、今回、東日本大震災の支援ということで、交通費・宿泊費を援助して頂きました。大会を主催されました、先生方に御礼申し上げます。

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学会レポート
B5 近藤 朋恵
学会名: 日本薬学会 第132年会
期間: 2012年3月28日(水)~30日(金)
場所: 北海道大学(札幌)

 札幌で開催された、日本薬学会第132年会に参加させていただきました。青木先生、有馬さん(D3)、石黒さん(D1)、雪浦さん(D1)、鈴木君(M1)、近藤が参加しました。私は、今回の薬学会で初めての口頭発表を経験しました。薬学会は、幅広い研究分野の方が参加する学会です。自分自身は理解していても、それを初めて聞く方に伝える、ということは非常に難しいことであり、いかに聞き手が内容を理解しやすく、見やすいスライドにできるかを考えながら準備にあたりました。
 そして臨んだ本番。初めての口頭発表のため、極度の緊張に見舞われました。しかし、話しているうちに緊張もほぐれていき、のびのびと話しをすることが出来ました。その結果、初めての口頭発表で、学生優秀発表賞を頂きました。この結果は、日々の研究室の先生方、学生の方々とのディスカッションの賜物だと感じるとともに、非常に嬉しかったです。また、聴衆者から頂いた質問を通して、自分の研究において見逃している点に気付かされました。所属研究室以外の方とのディスカッションは、今後の研究方針を考えていく上で、非常に重要であることを感じました。
 自分の発表以外に、他の演者の発表から得るものも大きかったです。例えば、LPAとマスト細胞の関係に興味を持って研究を行っている私は、徳島大学の徳村先生のLPAとかゆみに関する最新のトピックスを含めたシンポジウムを通して、自身の考えを深めることができました。
 学会参加に加え、ジンギスカンやラーメンを堪能したり、他の大学の方々との飲み会を楽しんだりと、札幌の地の魅力を最大限感じた3日間でした。私にとって、今回の学会参加は非常に刺激的で有意義な時間であり、この経験を糧として今後もより一層、研究に励んでいきたいと思います。
 最後になりますが、今回、東日本大震災の支援ということで、交通費・宿泊費をの一部を支援して頂きました。大会を主催されました先生方に感謝申し上げます。



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飲み会です2.JPG楽しすぎてこの後。。。.JPG