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薬学研究科の歴史

東北大学は東京大学・京都大学についで三番目の帝国大学として明治40年に設立されました。
それまでの大学と異なった学術創造の中心にしようとの構想の下に出発し、研究重視の学風を堅持して今日に至っています。
勉強したい人達に門戸を開いて共に研究に励む精神、またすでに固まりつつある学問分野よりも未開の分野に踏み込んで解明していこうとする創造的研究の学風は戦前からの東北大学の特徴といえましょう。 現在の東北大学には10学部、大学院17研究科、6研究所、2病院、附属図書館の他、多くの全国共同利用施設、教育研究施設等があり、約2,600名の教官を含め5000名近い職員のもとで、10000名を越える学生と約6500名の大学院生、約1000名の外国人留学生が勉学しています。

このような東北大学の中の一組織として薬学研究科があります。
本研究科における薬学教育の歴史は古く、明治23年の第二高等学校医学部(医学部の前身)の薬学科にはじまり大正7年まで本学医学部専門部薬学科として存続しました。 その後40年の空白を経て昭和32年 医学部薬学科が設置され、昭和47年 薬学部の誕生となり、平成11年からは大学院大学としての薬学研究科がスタートしました。
薬学研究科は3つの専攻、分子薬科学・生命薬科学・医療薬学から構成され、学部教育・大学院教育に一貫して携わっています。
大学院は博士課程前期2年の課程と博士課程後期3年の課程(分子薬科学専攻、生命薬科学専攻)、および博士課程(医療薬学専攻)からなり、平成9年からはより広い分野からの人材育成を目指し、博士後期課程は企業等に属する社会人にも門戸が開かれました。

薬学研究科の建物は 昭和44年 青葉山地区に建築されました。本建物は、青い空と美しい緑に恵まれ、眼下に広瀬川の清流、遥か東に太平洋、西に蔵王連峰、北に泉ケ岳を始め奥羽連山を一望することができる高爽の地にあります。
平成8年~9年には内部改修が行われるとともに、平成15年には総合応用薬学研究棟が完成したことより、平成5年の独立専攻の薬学研究科への設置、さらに平成11年の大学院重点化によって増加した分野が研究を行う施設が充実しました。また、本研究科の建物に隣接し、自然の景観を利用した附属薬用植物園( 約 53,000m2 )があります。
現在の薬学研究科に至るまでには幾度かの変遷がありましたが、その都度教職員と学生との協力一致の精神とフロンティア精神で克服、発展させてきました。 これらは研究に対する厳しい真理探求の精神とともに、本研究科の特色ある学風として受け継がれています。